【心の問題】うつの連鎖反応(うんちく版)

2009年02月27日
うつの連鎖反応昨日のストーリー版に続いて、
今日はうんちく版です。


a)仕事内容が、うつ状態を引き起こしやすいものである。
b)仕事環境が、うつ状態を引き起こしやすいものである。
c)そもそも、その部署にはうつになりやすい人が集まっている。


こないだもちょっと書きましたが、この条件が3つとも満たされたとき、
うつ病が発生しやすいような気がします。

a)仕事内容が、うつ状態を引き起こしやすいものである。

→様々な人・部署との調整業務をメインとするような
 バランス感覚の必要とされる仕事や、
 業務内容や責任のわりに達成感の得られにくい仕事、
 なんかがあてはまると思います。

b)仕事環境が、うつ状態を引き起こしやすいものである。

→部署のリーダーが絶大な権力を持っている一方で、
 人格的に問題がある場合や、デキない人間は過度に蔑まれる雰囲気、
 まあいわゆる「助け合い」といったものが全く部署の中に存在しない
 場合などがあてはまります。 

c)そもそも、その部署にはうつになりやすい人が集まっている。

→たとえば、「比較的うつになりやすい性質」と言われるような
 真面目にコツコツ几帳面、といったことが仕事柄必要とされる部署なんかだと、
 そういう人が集められるので、単なる個人の性格というよりも、
 それが集団の特性となっていたりします。



そして、身近なところにうつ病の人が出てくると、
その分、仕事をカバーしなくてはいけなくて、より一層ハードワークになり、

かつ、職場であまりオープンにできない話なんかが出てきて、
コソコソ「うつ」についてうわさが広まっていき、

ちょっとしたことでつまづいてリズムを壊したときに、
「アレ、これって、うつなのかな・・」
となっていくのです。


身近に「うつ病」である人がいると、
「アレ、これって、うつなのかな・・」と思う確率は、
そういう人が周囲に全然いない状況と比較すると、格段に高いです。

そして、「アレ・・?」と思ったことをきっかけに、
心療内科なんかに行くと、本人が「うつなんだと思う」と言うと、
大抵のお医者さんは、うつ認定をします。
(→関連する記事はコチラ

そして、「うつなのかも?」が「ああ、やっぱりうつなんだ」になり、
周囲から見ると、「うつってうつるんだ・・」となるわけです。


こういうスパイラルに陥らないように、一番効果があるのは
職場に一人でいいから、普通に腹を割って話せる人がいることですね。

「Aさん、うつなんだってよ。」
「まじ、オレらもヤバイよなあ。」
「ほんと、ひとごとじゃないぜ。」
「お前、Aさんの代わりにやってるあのタスク、やばくね?オレもやるよ。」
「いや、いいってそんな・・」
「だって、別にお前がやらなきゃいけないって決まってるもんじゃねーしさ。」


みたいな会話さえできれば、
一人でうつスパイラルに入らなくてもいいように思います。


まずは、ちょっとしたランチ友達あたりから・・。

ヽ(・ε・)人(・ε・)ノ ナカマ



「うつの連鎖反応シリーズ」はこれで終わり。
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