【面接官の心得】採用しますフェロモンの出しすぎはよくない事

2011年12月20日

先日の記事に頂いたコメントを読んでいてしみじみ思ったので記事にしてみました。


ずいぶん昔に書いた記事で、「本当に素敵な面接官というのは、相手を面接しつつも、かつコレだ、と思ったときに確実に相手を魅了することのできる人だ。」と書いていますが、全くその通りだと思います。

面接の業務を担当するようになった頃、どういう態度で応募者の方の話を聞けばよいのか、ひどく悩みました。

何せ若造だったので、あまり偉そうな態度も良くない。
かといって、迎合しすぎるのも良くない。

「前職ではこのような仕事をしていました。」
「そうですか。わかりました。」


というのは素っ気なさ過ぎるし、

「前職ではこのような仕事をしていました。」
「ほほー、なるほど。それは素晴らしいですねえー。」


というのは大げさすぎるわけです。


色々と悩んで試行錯誤した結果が、

クール&ドライ、ただしとても丁寧に

というのが私の面接のスタイルとして定着しました。


「前職ではこのような仕事をしていました。」
「そうですか、それは素晴らしいですね(ニコ」
「(間髪入れずに)では次のご質問です(ニコ」


という感じです。

大げさパターンとほぼ一緒じゃん、と思われるかもしれませんが、終始ニコニコしながらも淡々と質問と会話を続けて行くと、応募者の方も「ああ、この笑顔は自分の言っていることに本当に感服しているわけではなくて、業務用スマイルなんだな。」ということがすぐにわかるわけです。


募集している人材像にマッチしそうな人には、できる限りその気になってほしいですし、そうでもない方には、ああちょっとダメだったかなあ、と納得して頂けるような内容の面接が一番よいです。

かといって、「ああ、これはもう決まりだな。」と確信までさせては誤解になる可能性がありますし、「なんなんだあの会社、失礼な面接だ。」と思わせては評判が落ちて、後々の応募者減につながってしまう可能性があるのです。



そんなわけで、喉から手がでるほど欲しいスキルの方が面接に現れても、常にこのクール&ドライで丁寧な姿勢を貫いていました。まあ、若かったし人間の幅もあまり広くないので、そういう風にしかできなかったんですけどね。


面接官の一挙手一投足で、確信したり、誤解を招いたりするのが面接です。
あなたを採用しますよフェロモンを出しすぎて、応募者の方を誤解させてしまうよりは、ちょっとクールなくらいの態度がちょうどいいんじゃないかと思っています。


熱烈に説得するのは、採用が決まって内定を出す際に、採用部署の方にやってもらえばいいのです。





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Comment
一年半程前からいつも楽しみに拝読しています。
私は結局転職ではなく大学に編入することにしたのですが面接の際に大変参考になりました。無事合格です。ありがとうございました。
ブログのテーマと違うのでもし無理なら構わないのですが、企業の健康管理や復職支援の実際について教えていただければ嬉しいなと思います。
もとの職場はブラック企業で健康管理どころではなく、だからこそ関心を持って看護大学で学ぶことにしたのですが、具体的なイメージが掴めていないのが実際のところです。
看護師なり保健師なりになったからと言って職場を変える程の影響力が持てるとは全く思わないし募集も少ないという認識はあるのですが。
企業としてはどんな人材を求めているのか気になるところです。
面接官の「首傾げ」
いつも楽しく拝見しています。この間転職の面接を受けました。
面接官の方は2人いて、部下らしき1人がメインで質問をし、もう1人の上司らしき方は履歴書と職務経歴書を見ながら、ずっと首を傾げていました。

この上司らしき方からの質問は趣味やプライベートに関するものばかりでした。

あまりにも首を何度も傾げ、困っているような顔で薄く笑っていたので、「きっと駄目なんだなぁ」と思っていたら、1次面接通過しました。

面接官はクール&ドライが良いと思いました。
No title
本当にそう思います^^
「手応えはあった気がするけど、通っているのかな?わからないな」と求職者に思わせてほしいですね^^
No title
とても参考になりました。
ありがとうございます
Re: タイトルなし
>名無しさん

コメントありがとうございます。
企業の復職支援・健康管理ですかー。なかなか複雑な話題ですね。

ちょっと記事にしてみますので少々お待ちを。
Re: 面接官の「首傾げ」
>ハル さん

コメントありがとうございます。
首傾げですか。なかなかおもしろいですね。

なんというか、面接官は応募者の前では「それらしくあろう」と努力しているもんです。その面接官の人にとっては首を傾げて、応募者の話を懐疑的に聞く、というのが「らしさ」の一部なのかもしれません。

Re: No title
>とんとん さん

コメントありがとうございます。
そうなんですよねー。しかし、一挙手一投足が応募者に対するメッセージだと受け取られてるとすると、面接官ってやっぱりなかなか緊張する仕事ですね。

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