【キャリア】人間らしい暮らしがしたいです

2011年10月16日
忙しい仕事をしている人達と話すと、残業時間談義に花が咲きます。
法律では残業時間は年間360時間までと決められていますが、もちろんそんなものは守られていない企業も多々存在します。

◆月間10時間残業 
・・・ 残業のうちに入らない。このゾーンにいる人たちは、手当が出るならもうちょっと残業したいと思っていたりする。

◆月間30時間残業
・・・ 1日1時間~2時間の残業。週末も休めるし、飲みにも行ける。

ーーーー労働基準法の壁ーーーーー

◆月間50時間残業
・・・ 1日3時間~4時間の残業。早く帰れる日もある。ただしゴールデンタイムのドラマは見れない。

◆月間80時間残業
・・・ 1日4時間~5時間の残業。かろうじて早く帰れる日もある。平日の飲み会には出席できない。

ーーーー人間らしい生活の壁ーーーーー

◆月間100時間残業
・・・ 1日5時間~6時間の残業。もはや残業とは呼べないレベルで毎日深夜まで会社にいる。プライベートがなくなる。蓄積疲労で週末も寝ている。

◆月間150時間残業
・・・ 1日6時間~7時間の残業。もちろん毎日午前様。週休2日なんて、どこのおとぎ話?お金はいらないから休みが欲しい。この生活を半年続けると、心と体に色々と不調をきたす。



まあ、もっとすごい世界もありますが、一般的にはこんな感じでしょうか。


「人間らしい生活の壁」を超えた生活を数年続けると、色んなものが憎くなってきます。
会社が憎くなり、定時で帰る一般的な生活をしている人が憎くなり、深夜にしょうもない番組しか流さないテレビ局が憎くなります。

精神衛生上よくないので、人間らしい生活ができる範囲の残業時間を超えないにこしたことはありません。
しかし、残業時間の多寡は、企業の風土文化や、上司の考え方や、仕事の状況に左右されるので、非人間的な状況から脱したければ、最終的にはその会社を辞めるしか方法がない場合も多くあります。



キャリア採用の面接をしていると、前職の退職理由で「残業が多すぎる」「仕事が忙しすぎる」という話はよく聞きます。

これは結構よくあることなので、退職理由として隠す必要はないと思います。
ただし、伝える際のトーンには気をつけたほうがいいです。

人間らしい暮らしができなくなるレベルの残業をしたくないだけで、一生懸命働くし、残業自体を全くしないとは言ってませんよ、という伝え方がベストです。正社員の仕事で残業が一切ない職場はごくごくまれなので、このニュアンスは大事です。


あと、前職の残業の話をする際に、暗くなり過ぎないこと。
「いやー、ほんっとに仕事が忙しくて、毎日午前様だったんですよー。もう疲れちゃいましてねえ。」くらいの明るい感じがいいと思います。

トーンが暗いと、「ハードワークで精神的にやられたんじゃないか」とか「会社に対して恨みつらみを持ってるんじゃないか」と勘ぐられます。

実際はそうだったとしても、明るく伝えるのがよいです。



誰しも、人間らしい生活がしたいです。
その点は、採用担当者だって一緒です。

ただし、採用担当者は「よく働く人」を採用したいのです。

同じ企業人同士、前職を辞めた理由については納得できるし、かつその理由(あまりのハードワーク)は自社には当てはまらないな、と思われるくらいのレベル感が肝要です。


こういう話をして面接に落ちるようなら、ああ、ここも超激務企業なんだな、と諦めましょう。
もちろん、転職先がまたハードワークでも構わないなら、そんな話はしなくてもよいですが。




【関連記事】
【これだけはやめておけ】前職の企業を批判する
【新卒・キャリア】残業代は支払われますか


Comment
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
Re: No title
>技術アシスタントさん

コメントありがとうございます。
今はつらい生活も、いつかきっと笑って話せる日が来ます。

修羅場をくぐっているからこその打たれ強さもあると思うので、ぜひ頑張ってください!

管理者のみに表示