【新卒】不況のときの新卒採用

2008年12月03日
アメリカ発の不況が日本列島を襲い、
ついに新卒採用の内定取り消しが発生し始めている今日この頃。

この冬から就職活動を始めている皆さんには、
本当にお気の毒、としか言いようがない。

去年、売り手市場で就職活動をした人たちとの状況のギャップは
非常に大きく、自分の不運を呪うかもしれない。

しかし、ここでよく考えてみてほしい。

果たして、
不況下で就職活動をすることは不運なだけか?


採用担当として働いていた5年間に、毎年新卒採用をやっていた。

最初の年は、不況。
2年目以降、徐々に景気が回復し、
最後の年には完全に学生の売り手市場となっていた。

入社できる選択肢が多いほうが、当人たちにとってはよいに違いない。

ただ、この5年間のうち1年目の入社者と、
4年目・5年目の入社者の決定的な違いは、
「新卒1年以内の退職率」として如実に現れた。


理由は色々考えられるものの、私が肌で感じたのは、
買い手市場の中を血眼になって就職活動をしてきた人たちと、
売り手市場の中、多くの選択肢からひとつをチョイスした人たちでは

就職観も、仕事観も異なるということだった。


「なぜ自分は働くのか。」「なぜ自分はその企業で、その仕事をするのか」
という問いかけに対して、明確な答えを持っている傾向
は、
1年目の新卒者に特に色濃く出ていた。

不況下の就職活動だからといって、
悪いことばかりでもない、と私は思う。



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