【新卒】就職戦線超氷河期

2011年05月06日

就職戦線超氷河期と言われて、もう2年くらい経ちますが、まだまだ厳しいようです。

ちょっと前にこんな記事が出ていました。

就職戦線は超氷河期…内定社数、過去最低 明治安田生命調査

就職戦線は超氷河期と言われるが、その実態が数字でも明らかになった。明治安田生命保険の調査で、今年の新入社員の平均内定社数は「1・71社」と過去4年間で最低だったことが分かった。

新卒で就職した男女888人を対象にしたネット調査で、内定社数は過去最低だった昨年の1・73社をさらに下回った。ほとんどの新卒者が内定をとった会社にそのまま就職した形だが、仕事にかける姿勢は積極的。就職先を選んだ理由についての選択肢では「仕事のやりがい」が増加し、3年ぶりにトップに返り咲いた。逆に、「会社の安定性」は2位に落ちた。

明治安田生命では、今年の新入社員について「超就職氷河期を『ポジティブ思考』で突破した」とし、「たくましく、頼もしい」と分析している。




1.7社ってことは、「安田生命しか受かってません」という人が少なくとも30%はいるってことですねえ。

明示安田生命から内定をもらっている人たちが、他にどういうところを受けているのかにもよりますが、大手生命保険会社に入社するような学生さんたちで、そのレベルってことは、本当に「内定が1社とれるかどうかの勝負」ですね。


2012年卒のデータがまだ公開されていないのですが、昨年は一昨年に比べると、大卒の求人倍率はガクッと落ちてました。

2011年卒の大卒求人倍率は前年の1.62倍から1.28倍に低下(2010年4月データ)



昨年と比べると、今年は地震の影響もあって新卒就職活動も1ヶ月程遅れているようなので、このGWあたり、色んな企業を面接でまわっていた方も多いのではないでしょうか。

景気が上向いていた2007年あたりだと、「GWまでには就職決まってないと」という雰囲気がありましたが、今年は昨年以上に、秋頃までエンドレスで新卒就職活動が続く気がします。



個人的には、昨年末に厚生労働省が出した「卒業後3年以内の既卒者は新卒扱いで」という件が、ちゃんと稼働しているのかどうかが気になるところなのですが、まだまとめたレポート等は出てないみたいです。

この方針自体には賛成なのですが、まあでも、単純に考えれば、「新卒扱い」される応募者の数が増えるだけで、雇用枠が増えるわけではないので、大卒応募者さんからすると、競争が激化するだけなんですよねえ。


働きたい人がこんなにたくさんいるのに、どうしてこんなに人手が足りなくてGW中もせっせと仕事をしてるんだろうか、と考えだしたら精神衛生上よくないのでやめておきました。(はい、勤めている企業が儲かってないからです)


【関連記事】
【新卒】不況のときの新卒採用
【新卒】内定ゼロの先には何があるか


Comment
No title
「卒業後3年以内の既卒者は新卒扱い」ですが既卒の受付をしている企業でも12年度の採用活動では10年度卒までの既卒者しか応募できないところが多いと感じます。
Re: No title
>名無しさん

コメントありがとうございます。

うーん、やっぱりそうなんですね。
確かこの指針が出たのが、去年の10月でしたっけ?

北陸限定の記事ですが、こんなの出てました。

「既卒の新卒扱いについて「現在、対応を検討中」とした企業は60社、29・1%を占め、「12年春採用から対応する」とした企業は17社、8・3%だった。「以前から対応している」は54社、26・2%あり、半数以上の企業が採用の対象拡大に前向きだ。「対応していない」は72社、35・0%だった。」
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/K20110503301.htm

この記事で怪しいのは、「以前から対応している」ってどの程度なの?という問題ですね。
ちょっと近々またこれ関連の記事を書いてみます。


管理者のみに表示