【新卒】草食系な人の「キャリアビジョン」の答え方

2011年03月31日
コメント欄でこんな質問を頂きました。



キャリアビジョンの質問でとても悩んでいます。 
「5年後のキャリアビジョン?」回の回答で、「こういう仕事をしていたい!」と答えるということでしたが、曖昧なことしかいえません。私はリーダーシップがあるほうでもなく、昇進したいわけでありません。しかし長く働ける環境がよいと思っています。考えが甘いのでしょうか?新卒には昇進を考えてほしいという企業もありました。どの企業もそのようなスタンスなのでしょうか?




新卒採用 = 幹部候補生の採用
と位置付けている企業は、結構多いと思います。


昔だったら、一般職で女性を採用して云々という制度がありましたが、
雇用形態の多様化が進んだ昨今、正社員で新卒で採用する、ということの意図は、
「将来自社を支えてくれる中核となる社員を育成する」という側面が強いからです。



しかし、入社時に功名心と野心にあふれていたからといって、
その人がその後トントン拍子で出世していくかというと、そうでもなかったりします。

また、No.1になるためには、そういった功名心や野心も必要ですが、
企業の中には、No.2もいればNo.3もNo.4もNo.5もいたりするわけです。


つまり、企業側の目線でいうと、功名心も野心も、あるにこしたことはないのですが、
その人が仕事で活躍するかどうかを決める要因はそれだけではなくて、
それと同じくらい、もしくはそれ以上に、仕事に対する責任感や、使命感なんかが重要なのではないか、と私は思っています。



例えば、本当に自分のやっている仕事に責任を負って、プライドを持てる仕事をしようと思ったら、「出世する」というのはわりと有効な手段だったりします。

「出世する」ということを目標にするか、
「自分の仕事をもっと意味のあるものするために、もっとよりよいものにするために」手段として出世するか、という違いではありますが、

結果的に、出世する = 要職につく =会社にとっての貢献度が高い、ということには変わりはありません。


「出世したくない」のであれば、またちょっと話は違ってくるのですが、
「出世したくないわけではないが、取り立てて出世したいわけではない」という場合には、
「出世する」ことの可能性を否定せずに、「自分は何をやっていきたいか」「何をやるべきか」という点を追求していけば、意外とそれが、企業側の求めるものと一致したりするのです。



そんなわけで、どうも答えになっているような、なっていないような内容になってしまいましたが、
月並みなまとめ方をすると、あらゆる可能性は否定せずに、「自分が5年後に何をやっていたいか」を整理すると、いいんじゃないでしょうか、というわけです。



野心ギラギラむき出しでないと、要職にはつけないし、そういう人しか求めていない、という会社もありますが、
草食タイプの人がそういう企業に入社しても周囲とのギャップに苦しむだけだと思うので、
そこが理由でNGになった会社は、それはもう「しゃあないな」と諦めるのがいいと思います。



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