【新卒・キャリア】給料があがり続けるという幻想

2011年01月17日
5、6年程前までは、まだこういう「大前提」があったような気がします。

成果主義、実力主義と言っても、
なんだかんだで年齢を重ねるにつれて給料のベースはあがっていくもので、
それなりの年齢になれば、それなりの給料がもらえ、
それなりの相手を見つけて結婚し、それなりの家庭を築けるものだ、


というような。



今まさに、就職活動をしている人たちに、将来に対する絶望感を抱かせたいわけではないのですが、
こういういわゆる「?1990年代的な」、「当然」のラインが霧散して消えつつあるのを、しみじみと感じる昨今です。


まあ、そりゃあね、
経済が発展して、社会そのものの活動規模が大きくなっていかない限りは、
一人あたりに対して分配される金額そのものが大きくはなっていかない、というのは、ちょっと考えればわかるわけではありますが、

そのことが自分の人生や将来に対して与える影響、っていうのは、
ニュースを見ていても、すぐに腹に落ちる訳ではないんですよねえ。



まあ、当たり前すぎてなんですが、
働き手を増やさなくては産業と社会は成り立って行かないわけで、
人口も増えない中でどうしていくべきかと言えば、
今、「働けるはずなのに働けない人たち」をどうにかして、
働く気になってもらったり、働ける能力を身につけてもらったりして、労働人口を増やしていくしかないわけです。


一昔前まで、女性は大企業に一般職として就職して、20代のうちに寿退社する、
というのが花道だったのですが、
それは、男性側の給料があがり続ける、という前提にのっとったものでした。


そんなわけで、これからの花道は、男性女性問わず、
喰いっぱぐれの無いような職種につくか、能力を身につけるかして、
自分と同じ程度に働いて稼げる相手を見付け、
若いときはたくさん働いて貯蓄しておき、
もしその気になれば、子どもを1人か2人つくり、
80歳まで生きても老後に生活に困らないよう、65歳まで働けるだけ働いておく、

というものな気がする今日この頃です。


ま、なんだか偉そうこと書きましたが、
「そうか、そういうことなんだよなあ」としみじみ思ったので書いてみました。




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Re: タイトルなし
>とらさん

コメントありがとうございます。

そうですねえ、基本的に生きて生活して、仕事をしていれば、誰かの役には立つはずなんですよね。

最近よく思い出すんですが、初めて仕事をした頃に一緒にやっていた人が、
「仕事って、誰かのために、何かをすることだ」って言ってました。

自分は、誰のために、何をしてるんだろうな、と最近よく考えたりします。


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