【新卒】独自な進化を遂げた就活スーツ

2010年08月29日
最近、街でチラホラリクルートスーツを着た集団を見かけます。
3回生ですかね、集団でいるってことは。


面接に行っているというよりは、何か就職系のイベントに行っているのかもしれません。今年卒業を控えていたら、群れて行動するほどの余裕はあんまりないと思われますので。


いつも思うのですが、男性はともかく、女性の就活スーツ、リクルートスーツってやつは、実に奇妙なものですよねえ。(現在進行形で着ている方、すみません。)


グレーか紺のスーツでスカートはタイトで膝のやや上丈、髪は後ろで束ねて、黒い書類が入るサイズのカバンに黒いパンプス。この格好をした集団のみなさんが前からザッザッと歩いてくると、思わず「ああ、就活だなあ。」としみじみしてしまいます。
こうなるともはや制服ですよね。

あ、制服的な「みんなと一緒」感を狙うために着てるから、そりゃまあそうか。




あのスタイルができあがったのは、デパートの陰謀だと思うんですよねえ。
企業側が「服装は、、そうですね、紺とかグレーのスーツで、華美じゃないものであればいいんじゃないでしょうか。」と言っていたのを、「で、結局何着りゃいいのよ?」と思っていた女子学生の悩みに答えるべく、デパートがそれを具現化したと。


男性のスーツはともかく、女性のあのスーツは、間違っても就職した後に着る事はほとんどありません。まずありません。入社式くらいじゃないでしょうか。


黒のパンツスーツなら、スーツで仕事する会社なら着る機会もあろうかと思いますけどね。グレーのタイトスカートのスーツはねえ・・、しかも膝丈のもっさりしたスカートねえ・・、着る機会はないと思います。



採用担当をしていた当時、なぜ就職活動の基本が「紺・グレー」で、「黒」が少ないのか不思議に思っていたのですが、当時だとどうやら「黒は銀行系などのカタい会社では敬遠される」という話でした。

ま、確かに男性で、スーツで出勤する企業の場合、黒スーツを着ている人は少ないですからね。
いわゆるオシャレスーツ系で無い限り。


しかしそれは、男性のスーツに限った話で、女性はまた別物と考えた方がいいと思います。


なんというか、就職活動でスーツを着る意味って、「できる限り社会人らしく見せる」ことにあるはずだと思う訳で、
できる限りそれらしく見せようと努力した結果、「社会人なら絶対着ないスーツ」を着て就職活動に挑むって、なんだかおもしろい話だなあ、と思うわけです。


就活スーツのガラパゴス化現象、とでも呼んでおきましょうか。


あ、だから「ここはひとつ、白スーツで行くべきだ!」なんて奇抜な案を提案するわけではないのですが。

ひとまず、真夏にスーツを着て就職活動をする皆様を、そっとチラ目に見ながら心の中で応援したいと思います。





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