【新卒・キャリア】派遣会社の営業は転職しづらいこと
2010年07月22日
どうもしっくりこなくて、ブログデザインを元に戻しました。
そのうちまたチャレンジします。
前回の派生系ということで、今回は転職しづらい職種についてです。
まあ、どの程度転職しづらいのか、ということは、実際に体験してみないとなんとも言えないところなので、自分が採用担当をしていた時に、「なかなか難しい・・」と思っていたということと、人事から転職したあとに見て来た職場で、「やっぱりなかなか難しい・・」と思ったことでしかないのですが、まあ前置きはいいとしてとりあえず。
一番難しいのは、なんと言っても、
派遣会社の営業出身 の方ではないかと思っています。
一応念を押しておきますと、派遣会社の営業の方にも優秀な方はたくさんいらっしゃるとは思いますが、「転職」というフィールドから見ると、こう見えてますよ、という話です。
実際、派遣業界の現場ですごく活躍されている方の場合は、転職も容易であろうと思われます。
派遣会社の営業出身者が、イマイチ転職市場でウケがよくない理由は主に3つあります。
1:他業界で汎用性のある専門知識・スキルがない
2:とりあつかってきた商材が「人間」という不確かなものである
3:事務能力が身に付く職種ではない
では、それぞれについて説明してみます。
1:他業界で汎用性のある専門知識・スキルがない
派遣営業というのは、いわゆる一般的な「営業」とは全く異なるものです。
むしろ、「営業」と呼ばないほうがいいんではないかと思うくらいです。
「営業」は、既存であれ新規であれ、クライアントニーズを掘り出して、そこに対して解決策を提示していくことで成り立つ仕事ですが、派遣営業は、どちらかというと「派遣スタッフ」(つまり商品)に対するケア(つまりメンテナンス)が、メインを占める職種です。
専門的な知識が身に付くとすると、派遣法に関する知識がメインですので、汎用性が高くないわけです。
2:とりあつかってきた商材が「人間」という不確かなものである
ここはまあ、1につながる部分ですが、
人は基本的に百人百様、人数がいればそれだけのパターンがあります。
ある程度、同ジャンルに分類することはできるかと思いますが、パターンわけにはあまり意味がなく、自分が相手に対してどれだけの説得力・影響力を持ちえるかが勝負だったりします。
そうなると、いわゆる「商品知識」というものはあまり想定しづらく、「こういうときはこういう対応」というポジションにおける行動様式は学べたとしても、それを他職種で活かすのが難しいです。
あくまで「派遣営業」というポジションで、派遣スタッフとも接しているにすぎないので、ポジションなしで誰かをマネジメントできるほどのスキル・経験が備わっているわけではない、というわけです。
3:事務能力が身に付く職種ではない
実務面においては、これが結構苦しい箇所でして、基本的に派遣営業を経験されてこられた方々は、ExcelもPower PointもWordも、十分には使えないことが多いです。
これらのOffice系ツールに関しては、初級レベル以上のことは業務面で求められることが少ないのではないかと思われます。
当然、資料を作ったりすることがあまり得意ではありません。
Office系ツールは、自分なりの使いこなしができるようになってなんぼ、という世界ですので、実務面では弱いと言わざるを得ません。
まあ、こういうスキル系は、覚えればいいだけの話なので、別に気にしなくてもいいと言えばいいのですが、他職種と比較すると、それらのスキルが高いとは言いがたい、という点がミソです。
それらを使いこなす必要のある職種の場合、「え、そこから教えないとダメなの?」という状況になります。
まあそんなわけで、派遣営業という職種は、将来的な転職を考えるのであれば、あまりおすすめしませんよ、というのが今回書きたかったないようです。
「私は人が好き。だからキャリアコンサルタントを目指します。」というのであれば話しは別なのですが、営業として他社に転職、となると結構厳しいですよ、という内容のご紹介でした。
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また遊びにきます。
ありがとうございます。