【新卒・キャリア】1日に面接する相手は5人が限界であること
2010年05月01日
面接官をやっていたことのある身で、こういうことを書くのもアレなのですが、
1日にあって真剣に話を聞ける相手の数は、せいぜい5人までだと思っています。
特に面接の場合。
ところが、どうしても採用のスケジュールの問題で、
超絶人数を一気に面接しなくてはならないことがあったりします。
1日に50人?100人を面接しなくてはならない、という事態に陥ったとき、
私が取った手段はこんな感じでした。
・他部署の人も狩り出して、面接官を増やす。
・一度に一人あたり三人ずつ面接する。
・三人×5回実施すれば、15人面接できる。
・15人面接できる人を5人そろえれば、75人面接できる。
こんな感じでした。
これはですね、相当疲れます。
そもそも、日常生活で一人で三人を相手に話すことって、あんまりないですよね。
まあ仕事で客先に説明をする、とかならあり得ますが、これも相当疲れます。
そして、かつ三人を相手にしながら、
相手がどんな人なのかをジャッジしながら進めないといけないというのは、
本当にくたびれることです。
こうなってくると、深堀して質問するどころではありません。
しかも、集団面接の場合には、応募者の方も他の方の存在を気にしていますから、
あまり赤裸々な意見を聞く事はできません。
そうなると、何で判断をしているかというと、
ほとんど印象評価です
という状況になってきます。
面接で重要なのは、「この人を採用してもいい理由」を探せるかどうか、ということですが、
「採用してもいい理由」も「採用してはいけない理由」も探せなかった面接で、
それでも結論を出さなければならなかった場合は、
なんかいいんじゃないかと思った
という実に曖昧な理由で決めざるを得なくなってしまいます。
そんなことでいいのか、と思われる方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、
結構そんなことだったりするのです。
まあ、でも普通そういう面接を一次で実施した場合には、
一次面接のボーダーラインは低めに設定しておいて、面接の回数を増やし、
「迷ったら、ひとまず合格にしてくれ」と他の面接官に言っておいたりするわけです。
そもそも、初対面の人の話を聞いて、
その内容を正確に理解しようとするのは相当な労力を使うことなので、
やっぱり1日に面接する相手は、5人くらいが限界だよな、と思うわけです。
だから、確実に「今日は大人数を面接しているな」ということがわかっている場合には、
テンション高めに、わかりやすく自分をアピールできるといいと思うのです。
【関連記事】
【新卒・キャリア】「他者と差をつける○○」は必要なのか(1/2)
【新卒・キャリア】「他者と差をつける○○」は必要なのか(2/2)
【新卒】グループディスカッションのコツ
人生懸かってる人間にとっては、たまりませんが。
コメントありがとうございます。
そうなんですよねー、効率的なのですが、
実際自分がこの方法で面接されたいかというと、
不合格になっても不満が残るからいやなのです。