【キャリア】採用担当者にとって、面接は一番重要な仕事ではない
2010年01月25日
採用担当者、すなわち面接官にとって、
面接は一番重要な仕事ではない、
と書いたら、みなさんムカっとこられますでしょうか。
そうですよね、それはきますよね。
わかります、わかります。
でも、実際のところ、そうなんです。
もう一度書いてみます。
採用担当者、すなわち面接官にとって、
面接は一番重要な仕事ではない のです。
まあ、単純に考えてみても、面接を受ける側と面接をする側、
どちらのほうが、よりその面接に対して多くのパワーを割いているかというと、
もちろん面接を受ける側です。
なぜなら、人生かかってますからね。
ごくまれに、ものすごく緊急で人手を欲している企業である場合、
その立場が逆転するケースもありますが。
私が採用担当者をしていた頃のことを思い出してみても、
「面接をする」ということそのものは、最重要な仕事ではありませんでした。
いえ、もちろん面接自体は大事ですよ。
いい応募者の方が来てくれれば、採用がトントン拍子に決まるわけですし、
面接での印象によっては、応募者の方に内定を辞退されてしまう可能性もありますし。
ただ、最悪、自分がやらなくてもいい、と思っていました。
まあ、私は採用担当者なわけなので、基本的には、部署の方が
「OK!この人採用したい!」と言うならば、それでOKなわけなのです。
採用業務というのは、実に色んな実務のある仕事でして、
募集してその人が入社に至るまで、色んな手配をしなくてはいけません。
採用アシスタントの人に色々やって頂いていましたが、
まあ大事なところは、自分でやらないといけないわけです。
給料の交渉をどうするか、とか、
うちの会社ともう1社悩んでる、と言われれば、
何とかして説得しないといけない、とか、
あの部署の採用は、あの人で決めちゃいたいけど、
あそこの課長が「もう1回会いたい」とか言ってるからなんとかしなきゃ、とか、
あー、そもそももっと違う媒体で募集しないと、
狙ってるスキルの人が集まらないんだよな、とか
そんなような、あんなことやこんなことを、
再来月までに、なんとかして誰か採用してくれないと、
部署が全員過労で倒れます、とか言われたりしつつ、
なんとかして採用にこぎつけようと頑張っているわけです。
ですから、採用担当者にとって、面接というのは、
1日の仕事の流れの中でやっていることであって、
そこにかける緊張感が、応募者の方とは、かなり異なるものなんですよ、
ということをお伝えしたかったわけなのです。
気もそぞろな面接官がいたら、
「こっちを見て!私を見て!」とアピールして振り向かせるといいと思うのです。
高飛車な話ですみません。
でも、結構そういうもんだったりするのです。
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人事の方は他にも仕事があるだろうし、あんまりしつこい質問すると、かえって悪影響になりそうだし。
コメントありがとうございます。
そうですねえ、お気持ちは何となくわかります。
でも、面接は「アピールをする場」なので、それはあんまり気にしなくてもいいと思います。
アピールしなくて、いいのか悪いのか分からない応募者の方よりも、
どんどんアピールしてくれる人の方が、判断しやすいですから。
根拠あってのアピール、であることが重要ですけれど。
参考になります。そうですよね、土台が無い話されても聞いてて困るだけですよね。
アドバイスありがとうございます。