【新卒・キャリア】ブラック企業とはどういう企業か

2010年01月10日
コメント欄で質問を頂いたので、
しばらくこの話題で書いてみたいと思います。


頂いたご質問は
「面接の段階で、ブラック企業を見分けるにはどうしたらいいか?」
というものだったのですが、まずその第一弾として、ブラック企業とは何なのか、について。


人によって、仕事に求めるものが違いますので、
何がいやなのかは、これまた人によって違います。



例えば、私なんかは「早く帰れる仕事」に就いたことがありません。
長時間働くということは、別になんてことはないのです。
仮に、残業代を申請しづらい雰囲気があったとしても、
それはそれでまあいいか、と思ってます。

もちろん、大前提として、生活に困らない程度の給料が必要ですが。


そんなことより、精一杯仕事がしたいです。


人によっては、「残業代がつかないなんて!」と思われるでしょうから、
私にとってのブラック企業と、その人にとってのブラック企業は違うわけです。



▼代表的なブラック企業のタイプ

・社員が「望まない長時間労働」で疲弊している。
・離職率が高く、大量採用・大量退職を繰り返す。
・「クビになる」「クビにする」ことがある。
・世間一般的な常識が通じない人が経営陣にいる。
・社員が経営陣を信頼していない。
・社員間で信頼関係が築けない。



こんな感じですかね。


「クビにする」っていうのは、基本的には労働基準法的にはNGなのです。
日本の法律では、そうそうクビにはできません。

できるのは、「辞めます」と言わせることだけです。
あの手この手を使って「辞めます」と言わせることはできますから。



こういうタイプの企業は、まとめると何なのか、と考えていたのですが、
一言で言うと、こういうことだと思います。


ブラック企業とは、
価値観が一元的で、排他的である企業のことである、



これにつきるのではないかと思います。


要するに、誰かが誰かの都合で決めた価値観で社内が統一されており、
それに対して反対の意見を持っている者・賛同できない者が
あらゆる手を尽くして排除されていく、という企業だと思います。



どんな企業であれ、その企業の特色がありますから、それはそれでいいのです。
困るのは、その特色に対して必ずしも賛同できない人を徹底的に排除していく、
というスタンスの場合です。



社員は会社に対して絶対服従であるべし!というスタンスに対して、
社員と会社は対等である、というスタンスが邪魔になる、
という状況を考えて頂くとわかりやすいかと思います。



会社なんて、人がたくさん集まるところなんですから、
色んな価値観が、何かプラス方向の基準を持って統制されているべきなんですけどね。

「いい仕事がしたいな」とか
「こういうものを提供したいな」とか
「こんな風に働いたらかっこいいよなあ」とか。


その価値観が、強制的に統制されている、そのこと自体がブラック企業なのだと思われます。


次回へ続く。


【続き】
【新卒・キャリア】ブラック企業の見分け方(常時役職者募集中)



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