【キャリア】採用時の経歴調査は違法なのか
2009年12月13日
先日、コメント欄で質問頂いた内容です。
実際に経歴調査は行われているのか?
うーむ、この話題、長らく避けて来たんですけどね。
ついに書いてしまおうかなと。
今日は、まずその前提として、採用時の経歴調査が違法なのかどうか、
という問題から。
経歴調査の内容による、というのが、基本的にはその回答です。
まあでも、ギリギリラインではあるんですけどねえ。
経歴調査にも、色々な種類がありますが、
大きくは以下の3つにわかれるかと思います。
1、個人情報に関する調査
2、職歴調査
3、借金調査
1、個人情報に関する調査は、これは住所や家族構成を確認するものですね。
ご近所さんに「○○さんのお宅はコチラですか?」
「朝、何時頃に出勤して行かれますか?」
「どんな方だかご存知ですか?」
みたいな聞き込みが入ったり、
セールスマンを装って、自宅に訪問してみたりするタイプです。
2、職歴に関する調査は、これも基本的には聞き込みですね。
いざとなれば、雇用保険の加入履歴を調べる、という方法もあるでしょうが、
それは本人の同意を得ないと違法であることが明らかですし、
何か裏技があるのかもしれませんが、その方法は私は知りません。
採用担当をしていた頃、よく電話がかかってきましたよ。
「○○さんが、以前にそちらに在籍されていたかどうか知りたいんですけど。」
「○年から○年まで在籍されていたというのは、本当でしょうか?」
みたいな電話です。
本当に在籍していた方であれば、
「はい、在籍していましたよ。」とお伝えするほうが、
ご本人のためになるのかもしれませんが、
全部「お答えできません。」という回答で統一していました。
「仕事ぶりはどうでしたか?」なんて聞かれても、回答の内容に困りますからね。
最後の、3、借金調査ですが、これは確実にグレーではなくブラックです。
個人の借入金情報等が登録されているネットワークが何社かあって、
金融関係や保険系の企業等は、そこの情報を照会しています。
いわゆる「キャッシング審査に落ちる」なんていうのは、
この情報照会で、他にいくつも借金があることがバレたケースです。
面接を受けた企業がそこのネットワークに参加している企業であれば、
その情報を照会することができますが、
それ以外の業種であるにも関わらず、
そういう情報を採用時に調査しているのであれば、それは違法な行為のはずです。
とは言え、その企業が違法行為を犯して調査をしているというよりは、
そういう行為をやってくれる別の企業と付き合いがあって、
そこに調査を依頼しているのが普通です。
まあ、要するに借金調査以外は、明確に違法とは言えないのが現状です。
とは言え、個人情報保護法が施行されてからは、
そういうことをする企業が減ったとは言われていますが、
個人的にはあんまりそんな感じはしないですねえ。
やり方が巧妙になってるだけで、
今も実際に行われていると思います。
(この話題、次回に続きます)
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実際に経歴調査は行われているのか?
うーむ、この話題、長らく避けて来たんですけどね。
ついに書いてしまおうかなと。
今日は、まずその前提として、採用時の経歴調査が違法なのかどうか、
という問題から。
経歴調査の内容による、というのが、基本的にはその回答です。
まあでも、ギリギリラインではあるんですけどねえ。
経歴調査にも、色々な種類がありますが、
大きくは以下の3つにわかれるかと思います。
1、個人情報に関する調査
2、職歴調査
3、借金調査
1、個人情報に関する調査は、これは住所や家族構成を確認するものですね。
ご近所さんに「○○さんのお宅はコチラですか?」
「朝、何時頃に出勤して行かれますか?」
「どんな方だかご存知ですか?」
みたいな聞き込みが入ったり、
セールスマンを装って、自宅に訪問してみたりするタイプです。
2、職歴に関する調査は、これも基本的には聞き込みですね。
いざとなれば、雇用保険の加入履歴を調べる、という方法もあるでしょうが、
それは本人の同意を得ないと違法であることが明らかですし、
何か裏技があるのかもしれませんが、その方法は私は知りません。
採用担当をしていた頃、よく電話がかかってきましたよ。
「○○さんが、以前にそちらに在籍されていたかどうか知りたいんですけど。」
「○年から○年まで在籍されていたというのは、本当でしょうか?」
みたいな電話です。
本当に在籍していた方であれば、
「はい、在籍していましたよ。」とお伝えするほうが、
ご本人のためになるのかもしれませんが、
全部「お答えできません。」という回答で統一していました。
「仕事ぶりはどうでしたか?」なんて聞かれても、回答の内容に困りますからね。
最後の、3、借金調査ですが、これは確実にグレーではなくブラックです。
個人の借入金情報等が登録されているネットワークが何社かあって、
金融関係や保険系の企業等は、そこの情報を照会しています。
いわゆる「キャッシング審査に落ちる」なんていうのは、
この情報照会で、他にいくつも借金があることがバレたケースです。
面接を受けた企業がそこのネットワークに参加している企業であれば、
その情報を照会することができますが、
それ以外の業種であるにも関わらず、
そういう情報を採用時に調査しているのであれば、それは違法な行為のはずです。
とは言え、その企業が違法行為を犯して調査をしているというよりは、
そういう行為をやってくれる別の企業と付き合いがあって、
そこに調査を依頼しているのが普通です。
まあ、要するに借金調査以外は、明確に違法とは言えないのが現状です。
とは言え、個人情報保護法が施行されてからは、
そういうことをする企業が減ったとは言われていますが、
個人的にはあんまりそんな感じはしないですねえ。
やり方が巧妙になってるだけで、
今も実際に行われていると思います。
(この話題、次回に続きます)
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常套手段ですわな
コメントありがとうございます。
そうなんです、結構常套手段なんですけど、
意外と知られてないんですよねえ。
何を話しているのか、ぞっとします。
コメントありがとうございます。
ま、そこまでする企業はまれなんですけどね。
確かに、陰口たたかれているようで、いい気持ちはしないですよねえ。