【新卒】新卒採用における面接設計

2009年11月16日

前回からの続き、今日で面接の設計シリーズはいったん終わります。

わりと大規模に新卒採用を実施する企業にとって、
新卒採用の面接設計は、中途採用のそれよりも重視されています。


というのも、新卒採用って、そもそも何を基準に判断するか?
ということが結構難しいからです。

即戦力としてのスキルを身につけているほどの学生さんが
そうそういるわけでなし、じゃあ、
どういう人柄が自社で活躍できるかということだけに絞って採用をすると、
同じようなタイプの人ばかりの企業になってしまいますからね。


20人程度の新卒さんを採用する企業で、
だいたい4回から5回くらいのステップがある、と考えられるかと思います。


書類選考だけで、一次審査を終わらせる企業もありますし、
セミナーなんかを開いて、その場で集団面接をしてしまう企業もありますが、

一次選考:書類選考
二次選考:筆記試験
三次選考:グループディスカッション
四次選考:面接その1
五次選考:面接その2

みたいな感じが一般的でしょうか。

企業によって、どれを何次選考で実施するか、という違いはありますが。


はっきり言って、この場合、三次選考までは、
「フルイにかける」ことが目的である、と言っても過言ではないと思います。


あ、あくまで、五次面接まで実施しないといけないくらいの規模で
学生さんの応募が殺到する企業、という前提ですけど。


なので、1対1の関係(?)に持ち込むまでは、
もうひたすら、いかにして集団の中で生き残るか、という競争になるわけです。


各フェーズにおいて気をつけないといけないこと(応募者目線で)
については、今まで色々と書いて来ているので、
ちょっと置いておくとしまして、
内定に至るまでは、これくらいのステップは当然待ち構えている、
ということを理解されていればいいかと思います。


まあ、なので面接の設計という観点からお伝えできるのは、
グループディスカッションくらいまでのレベルで選考NGになってしまったとしたら、
それはフルイにかけられてしまった、ということなので、


自分の何がフルイにかけられる要素だったのか、

または、

自分の何がフルイを通過できない要素だったのか、

という視点で、自分の発言・行動をチェックしてみるといいと思うわけです。


まあ、それがなかなか難しいんですけどね。




【関連記事】
【キャリア】中途採用における面接の設計
【新卒・キャリア】「面接の設計」という考え方
【新卒】グループディスカッションのコツ





Comment
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Re: タイトルなし
>ゆりさん

コメントありがとうございます。
リーマンショックですか・・・。
それは不運としか言いようがないですね・・。

無責任な発言になってしまうので、
大学院に進学すべきだ、とも、既卒で就職先を探すべきだ、
とも言えないのですが、

ただひとつ確実だと思うのは、
ゆりさんは今回の経験をされたことで、
順風満帆な新卒さんと比較されたときに、
「精神的なタフさ」や「仕事にかける気合い」が
段違いに違ってくるだろう、ということです。

苦しい経験は、そこから逃げなければ、
必ず自分をちょっぴり大人にする、と私は思っています。

旅にでる、留学する、という選択肢も、
経済的に許されるならばあってもいいと思います。

今はまず、「どう見られるか」という目線よりも、
「自分はどうしたいか」という目線で決めるのがいいと思います。

何が自分にとって正解なのかを決められるのは、
残念ながら、自分以外にないと思うからです。


すみません、あんまりアドバイスになっていませんが、
次回、院生の方の新卒採用面接をどんな目線でやっているか、
という点について、記事を書きたいと思います。
退職理由は胃が痛い
栗原です。

突然ですがこの間の質問を終えて、思い出した事があります。

それは、「退職の理由」を聞かれて、管理人さんが以前書いておられた「ネガティブでない退職理由なんてない、しかし自分の害にならないように説明しないといけない」という説明を参考に、「所属していた会社に将来性を感じなくなった」と説明したんですね。(以前別に行った会社では納得した顔だったので、一応これでいいかなと思っていました。その会社は最終までいき、敗北)

そしたら自民の谷垣総裁そっくりの貧乏顔した面接官の顔が渋くなったんですね・・・。

俺の失敗はひょっとしたらこれかも、と。

他にもあのときに限ってトチってしまったので、直接の原因はそれだろうなとは思うんですが。

ネガティブでない退職理由の答え方はあるのでしょうか?あと運悪くトチってしまった場合の対処法を教えてください。人間ってトチるなと思うほどトチる生き物ですから。

それと、キヨシローではありませんが、盟友の一人泉谷しげるの「戦争小唄」「国旗はためく下に」をリクエスト・・・ではないけど、お勧めします。面白いですよ。
ありがとうございました。
確かにそうですね…
仕事に対しの気持ちは新卒の学生と比べて違います。
今は情報セキュリティの大学院受験と海外就職で検討しています。大学卒業→1年語学留学→帰国→海外就職→第2新卒or転職となった場合、日本での就職経験はありませんがその後日本で就職出来るか不安です。
帰国子女なので語学が出来ることは幸いでした。

相談出来る人が誰もいないというのは辛いですね…
No title
>ゆりさん

コメントありがとうございました。

たぶん、ゆりさんにとって、
一番の問題なのは、どちらの選択肢を選ぶか、
ということなのではなくて、

どちらを選ぶにしても、
それを応援してくれる人が身近にあまりいない、
ということなのかと推察されます。

相談できる人って、
今からでも作れると思いますよ。

むしろ、今つくらないと、
コレから先、なかなか機会がないかもしれませんよ。

余計なお世話なんですけど、
そう思います。
No title
>栗原さん

コメントありがとうございました。

ものすごく推察に過ぎませんが、
その面接官の方の近くに、
「この会社に将来性を感じない」
と言って退職していった社員の方がいらっしゃったのかもしれませんね・・。


そのことが走馬灯のように思い出され、
苦い顔になってしまったのかもしれないと思いました。


うーん。トチッたな、と思ったときのリカバーの仕方、
というのは結構難しいです。


うまくアピールできない、というのとはまた違いますもんね・・。


ちょっと考えてみます。


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