【新卒】「リーダーシップ」はアピールの仕方が難しい

2009年08月28日

前回からの続き。

自己アピール≒リーダーシップ、
という思い込みがあるのかもしれないが、
新卒さんの面接では、やたらと

リーダーシップ

をアピールする人が多かった。


どういうことをアピールしたらいいのかわからないので、
分かりやすく「リーダーシップ」という結論に落ち着くのだろう。

「あなたの長所を教えてください。」
「はい!私の長所は、リーダーシップがあるところです!」
「ほう、どのようなリーダーシップですか?」
「ええと、みんなをうまくまとめることができます!」


こういうトンチンカンな会話を何度繰り返したことだろうか。



リーダーシップには、色々タイプがある。

ただ、学生さんは、リーダーシップという言葉から、
「引っ張る人」「仕切る人」というイメージしか抱いていないことが多い。
まあ、働いてないからそこは仕方がないんだけどね。


そもそも、リーダーシップとはなんだろうか、と考えると、
それはまあ一つのマネジメントの手法なんだな、ということが
働きだすと、よくわかってくる。


リーダーシップにはカリスマ性が必要だ、
なんてことを言う人もいるけれど、
そんなこと言ってたら、世の中の課長さんや部長さんは、
みんなカリスマ性があるのか、と言ったらそうでもないし、
カリスマ性があるからと言って、いいリーダーかというとそうでもない。


リーダーシップというのは、
チームをまとめるために必要なマネジメントの手法のひとつなのであって、
後天的にだって、取得することは可能な能力なのだ。



という前置きはさておき、


自分の人となりを説明するために、
リーダーシップの話をアピールしたいのであれば、
なぜ、リーダー的役割を果たすことになったのか、
を説明するとよいと思う。


バイトしている期間が長かったので、
自分が一番色々なことを知っていて、自然と・・

なのであれば、「ああ、責任感が強いのかもしれないな。」と思うし、

今いるメンバーの中から、一人リーダーを決めようということになって、
みんなの推薦で、僕になってしまいまして・・

「ああ、周りから地味だけどしっかりした奴と思われてたんだろうな。」
と思うかもしれないし、

元々のリーダーが、あんまりデキない人だったんで、
俺に代われって言って、代わってもらったんです・・

「ああ、自分に自信があるんだな。」
と思うだろうし、

なぜリーダー的な役割についたのか、というところが
かなりポイントだったりするのです。


新卒さんが「リーダーシップがあります!」とアピールしたところで、
すぐにその企業でリーダーになれるかというと、
基本的にはそんなことはないわけで、
何年かは、下働き的にせっせと頑張らなければならないわけです。
特に企業規模が大きければ大きいほど。

そう考えると、リーダーシップ力というのは、
即戦力ではないわけで、
その力が本当にあるのかどうか、ということよりも、
なぜそうなるに至ったのか、という経緯に面接官は興味があるわけです。

そこに、その人がどんな人なのか、
もしくは周囲からどんな人だと思われているのか、
ということを解き明かしていく鍵がたくさん隠されているわけです。



しつこいようですが、自分のことをアピールするために、
リーダーシップの話をするのであれば、
なぜそういう状況になったのか、という過程が大事、です。

そこで、面接官にたくさん材料を見せてやってください。



以上、とりあえずこれで「アピールの仕方を考える」シリーズを
一旦終了とします。

そのうち、気が向いたらまた書くかも。


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