【新卒・キャリア】学歴が与える印象とそのギャップを演出する

2009年08月13日
以前、こちらの記事でこんなことを書いてみました。

「学歴不問」と応募要項に掲げている企業を見ると、
「お!この会社は人を見る目に自信があるんだな!」と感心します。



今日は、これに関連した話。


発言をマメにチェックする対象が何人かいるのですが、
面白法人KAYACの柳澤社長もその一人です。
(詳しいことが知りたい方は、こちらのサイトへ)


この方のコラムに、こんなものがありました。

「自分の学歴がどう思われているか把握しよう」



要約すると、こんな感じです。

我が社の採用は学歴不問ではあるが、学歴に意味がないとは思っていない。
学歴とはすなわち、自分の選択の結果であるからだ。
人生において、自分を売り込んでいく戦略を立てることはとても重要で、
学歴もまた自分を表現する方法のひとつである。
そのための手段として考えると、
中途半端な学校に進学するくらいなら、海外に行くとか、特徴ある学校に行くとか・・
いかにして自分を演出するか、いかにして自分の良さを活かすか、という観点が
非常に重要だと思うんだよね。



うん、120%納得です。オモシロいです。


私の友人にも、中学卒業した後、いきなりドイツ留学したヤツがいたなあ、と。

全く成績よくなかったんですけどね。
彼に、両親がこういったそうです。

「お前は成績も悪いし、これから先、すごく賢くなるとも思えない。
人生一発逆転を狙うためには、他の人がやってないことをやるのがいいと思う。
英語がしゃべれるのは結構普通なこのご時世、
なんならドイツにでも留学してはどうか。
ドイツ語がしゃべれる、それも高校の時に留学していたとなると、
かなりインパクトがあるから、今後の人生に役に立つのではないか。」


このご両親、すばらしいですよねえ。

というのも、自分の人生を客観的に考えて、それを演出する、ということは
言うのは簡単ですが、実行するのは難しいです。
しかも10代でとなると、そうとうな難易度です。

そんなとき、こんな風に自分の人生の演出を手伝ってくれる人が
身近にいるというのはすばらしいですよね。


ま、そんな彼は、高校卒業してドイツから戻って来て、
地元で洋服屋スタッフやってましたけどね。

全然ドイツ語関係ないじゃん、役に立ってないじゃん、
しかも君、別にオシャレに興味なくなかった?と突っ込むと、
「いやー、何の仕事だろうと、日本がいいと思ってさ。」
と言っていました。


彼がドイツでつかんで来た事は、
「日本にいたい!仕事なんてなんでもいいから日本にいたい!」
ということだったのです。
(あ、別に洋服屋のスタッフがダメという意味じゃないですよ。)

なんでもいいから!と思えるというのは、
それはそれですごいことです。

人間、何かとあれはイヤだ、これはイヤだ、と言いがちですからね。

なんでもいいから!と彼に言わせたドイツ留学は、
やっぱり、価値があったんだなあ、と思うのです。
だって彼は、日本にいて仕事があるだけで、「ああ、嬉しい。」
と思えるんですから。


そんなわけで、自分の人生を自分で演出する、
それに早く気づけた人が、ある意味自分の人生を勝ち取るのかもしれないなあ、
と思ったわけでした。



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