【新卒・キャリア】第二印象はとても大事

2009年08月03日
昨日の続き。


面接では、「何ができるのか」「何をやってきたのか」
ということについては、直接的に質問がなされますが、
「どういう人なのか」ということについては、
直接的な質問ではなく、面接官の印象で評価が決定します。

だからこそ、
自分が相手に対してどういう印象を与えるか
を理解する、ということは面接の中では非常に重要です。


いや、別に面接じゃなくても、普段の生活でも非常に重要です。


昨日の記事でも紹介しましたが、
いわゆる「印象」には三段階くらいのレベルがある
というのが、私の中では定説になっています。


私なりの第一印象、第二印象、第三印象の
定義を整理しておくと、

第一印象というのは、出会った瞬間にできあがるもので、
「人がよさそう。」
「なんか威圧的。」
「つっけんどんな人。」
というパッと見な印象です。

第二印象というのは、まあ30分から1時間程度話をしたり、
時折顔をあわせてちょっとした話をするような人に対する印象です。
「よく知らないけど、いい人だよね。話しやすいし。」
「よく知らないけど、大人しい人だよね。あまりしゃべらないし。」
みたいな印象です。


第三印象というのは、かなり親しいおつきあいをしている相手に
対して抱いている印象です。
「あいつ、ああ見えてミーハーなんだぜ。前、こんなことが・・」
「あの子、見た目のとおり、やたら陽気だよ。家でもずーっとしゃべってる・・」
みたいな印象です。


面接という限られた時間の中では、第二印象までしかたどり着けませんが、
どこまで正確にその人の「印象」像を描くか、ということに、
面接官はかなり労力を割いています。
仕事に関する具体的なエピソードを聞いたりしてね。

そして、第二印象で判断した人物像をもとに、
その人が自分の会社や自分の部署に、雰囲気的にマッチしているかどうか、
うちに来てほしい人材かどうかを、判断するわけです。


第一印象から第三印象まで、統一的な印象を相手に与える人、
というのもいますが、
ややこしいのが、それぞれのフェーズで印象が違う人 です。

例えば、こんな感じです。

(想定シーン)
第一印象:初めて会ったときの印象。
第二印象:何度か言葉を交わした後の印象。
第三印象:一緒に仕事をした後の印象。

A:統一的な印象を相手に与える人のパターン。

第一印象:「わ、なんか実年齢より老けて見えるな。」
第二印象:「うん、中身は年相応で落ち着いた営業マンだな。」
第三印象:「つーかお前、最近オヤジの相手しすぎでオッサン化進み過ぎ。」

B:それぞれのフェーズで印象が違う人のパターン。

第一印象:「わ、すごいイケメンじゃん。」
第二印象:「ああ、シックでハイソな感じが、マダムに受けそうな人だな。」
第三印象:「つーかお前、下ネタでオヤジの心をつかんで契約取るのウマすぎ。」


なんとなくイメージ頂けましたでしょうか。

オヤジがメインターゲットの営業マンを募集していた際に、
Aさんのパターンは、
その印象がマイナスには働かないことが明らかですが、
Bさんのパターンの場合、
果たして採用されるかどうか、ということがポイントなのです。


でも、Bさんがあらかじめ、
自分は「マダム受け系」の人間に見える、ということを理解しつつ、
かつこの会社の仕事のターゲットはオヤジだということを知っていれば、

面接の中で、いかに自分がオヤジの心をつかむのに長けているかをアピールし、
なんならオヤジギャグの一発でもかましてみる、という対策を打てるわけです。

(明日はまとめ)


【関連記事】
【新卒・キャリア】「ジョハリの窓」の話

【続き】
【新卒・キャリア】自分の第二印象を理解しよう

Comment
No title
初めてコメントさせていただきます。
第二印象で検索をしてこちらにたどり着きました、ジャンルは違うのですが今書いている記事に非常にマッチしており、ブログ記事に引用させていただきます。
もし引用不可であればすぐに記事を削除いたします。
新ブログも見せていただいたのですが非常にためになる記事だったのでお気に入り登録させていただきました。
また伺わせていただきます。
Re: No title
>中村 さん

わざわざコメントありがとうございます。
ブログ拝見いたしました。

引用は全く問題ありませんので、そのままご紹介頂ければ幸いです。
なるほどーお見合いと面接が近いのか・・。

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