【新卒・キャリア】社員を洗脳する会社

2009年06月13日

どの企業にも「風土」というものがあり、
その濃度(?)は企業によりけりですが、たまにこういう企業があります。


社員を洗脳する会社です。


それも、いい意味での洗脳(なぜかやる気が出るとか)ではなく、
社員が今までの人生で「よくないこと」とみなしてきたことを
無理やりやらせてしまうような会社です。


よく噂を聞くところで言うと、「出版」という名のつく会社で、
教材の訪問販売を主としているところですね。たまにCMなんかもやってる。
(ここまで書くと、社名を伏せている意味があるのかとも思いますが。)


この企業の噂で、「壮絶だなあ」、と思った話をご紹介。


訪問販売のテクニックは本当に多様だと思いますが、
訪問先のお客さんがドアを開けたら、
こちらの話が終わるまで絶対に閉めさせないというものあるようです。

それこそ、ドアの前に足を出して、ブロックすると。

気の弱い奥さんだったら、ドアを閉めようと思っても
足でブロックされていたら、「足どけてください」と言えないらしいんですね。


そのこと自体は、ものすごいテクニックというわけではないのですが、
そういうことをできない営業マンに対しては、
徹底的に社内で「指導」するらしいのです。そこが壮絶。

まあ、普通の感覚だと、相手が嫌がっていて買う気もないのに、
足でドアをブロックして最後まで話を聞かせる、というのは非常識です。
相手にしてみれば迷惑ですし。


でも、それができない営業マンに対して、
「なぜ、それができないのか?」
「必要な行為なのに、なぜそれを君はやろうとしない?」
「甘えているんじゃないのか?」
ということを徹底的に指導するらしいんです。

そうなると、そういう非常識な行為ができない常識的な社員は、
「なぜ、自分はそんな簡単なこともできないんだ?」
「自分はそんなこともできないダメ人間なんだ。」
と思って、どんどん追い込まれていくそうです。

しかも、周囲は「ちゃんと」そういうことをやって営業成績を上げていくのに、
自分は売上も上げられないし・・、と。
そうやって追い込まれて退職してしまうわけですね。



自分が今まで築いてきた「普通の感覚」を否定されるのは、
時には、斬新な驚きと喜びでもあり、
時には、ものすごく不安なことでもあります。


特に、こういう相手に嫌がられる行為の場合には、
「いやー、そういうことはやっぱりダメだろ。」と
「うーん、そういうこともアリなのかもしれない。」との間には、
大きな差があります。

その差は、
それをやっている自分を自分で許せるか?という主観的な基準と、
それをやられたら自分はどう思うか?という客観的な基準を、
どれくらいの強さで自分の中で持っていられるか、ということなのだと思います。


もしくは、その基準よりも、
「でも自分はお金を稼いで食べていかないといけない」という事実が
勝る場合もありますしね。
(その事実の重さを選んでいる人を否定するわけではありません。)


まあ、私自身は、意外といろんなことが「へっちゃら」な人間なのですが、
へっちゃらなりに、あんまり後で後悔しないようにしよう、と思ったりしています。


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Comment
うはっ、ひでー会社。

胆の据わった客なら通報しないか?客が女だったら、近所に分かるような叫び声上げられたら一貫の終わりじゃん。

で、おまわりが来る。客の女は叫びながら泣き続け、販売員とは激烈な口論。果ては、足でブロックしてるところを写メに取られてた…そこまでおまわりに見られてたら、お終いじゃね?

どっかの新興宗教みたい。明らかにクズだろ。さっさと倒産すればいいのに。
Re: タイトルなし
>ばしくし さん

コメントありがとうございます。
そういえば、この会社最近CM見ませんねえ。会社自体はあるようですが。

こわいのは、そういう非常識なことを「やらなくてはならない」「やれない人間はクズだ」「できない自分はクズなんだ」って思い込んで行くことだと思います。洗脳ってコワいです。
あそびをせんとや
 というか、藤原氏から始まる五摂家は日本書紀を編纂し天皇の権威に寄生虫のようにまとわりつき江戸時代まで細々とやってきました。それを維新を最大限に利用し冒涜の限りを尽くしたのは公家連中が作った国家神道であった。この国家神道の世界を知らないで戦後の、国家不信思想者の問題は議論できないと思う。
 しかしときが急速に日本を弱体化しつつある今、それぞれの形而上学的利権者は腹を切ってもらいたい。

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