【新卒】ゆとり世代って甘えてるよなあ、と思う事
2011年11月16日
【新卒】ゆとり世代って不運だよなあ、と思う事 の続き。
前回の記事の「不運だなあ」という意見は、我ながら感心するくらい華麗に他人事のスタンスでしたが、今日はもう少し踏み込んだ内容です。
ちなみにですが、私は「ゆとり世代」を語れるほどその年代の方々を知りませんし、少なくとも私が知っている「ゆとり世代」は、未熟さはあれど、個性的で才能豊かな人達です。
なので、「世代」でくくることにはあまり大きな意味はないのですが、「最近の若い人たち」っていう括りも何ですし、ここは思いきって十把一絡げにして「ゆとり世代」と呼んでおきます。
ゆとり世代の人たちの特性として、最も特徴的なのは、その「堅実さ」だと思います。
ゆとり世代 = 堅実 という意味ではなく、堅実さ という特徴が少なくとも私の世代よりも際立っている、という意味です。
別に堅実ってことは悪いことではありません。
ですが、このブログで何度か書いているように、長所と短所は裏を返せば同じひとつの特性の現れに過ぎません。
堅実であるという特性は、安定感を必要とされる仕事においては大きな長所ですが、チャレンジ精神を必要とされる仕事においては、むしろ短所として挙げられるかもしれません。
ここでちょっと考えてみて頂きたいのですが、自称「ゆとり世代」で「就職がなかなか決まらない」という状況に置かれている場合、「自分の長所がわからない」とか「安定した事務職につきたい」とか思ってませんでしょうか。
そんな甘えたこと考えてたら、就職が決まるわけがないのです。
何ができるかわからない、できるかどうか自信もない、更に言えば致命的なことに、できるようになるという意気込みもない人を、毎月高い給料払って採用するか、っていう話です。するわけないです。
新卒なんですから、仕事に就いて最初は何もできないのは当たり前です。
今はできないことを、できるようになるために、努力をしたり周りの人に教えを乞うたり、そうやって仕事ってできるようになっていくものだと思うんです。
それなのに、「今できること」「できそうなこと」だけを前提にして、「できそうだから事務職につきたい」なんて、自分に課してるハードルが低すぎやしませんか。
その前提で、もし幸運にも「安定した事務職」に就いたとしても、仕事の95%は「できない」であろうことが保証できます。果たしてその仕事、本当にできるようになるんですか?その仕事をやりたい理由が特別にあるわけでもないのに?
以前、こちらの記事で「自分の長所が思いつかない」のは完璧主義で理想が高いからだ、という内容を書きましたが、あえて逆の事を言っておきたいと思います。
長所が見つからないのは、長所がないからです。
他の人と比べて、自分が何に優れているか、何に劣っているか、何が好きか、何が得意か、何ができないか、考えることを放棄してきたことの結果です。
自分で自分の長所がわからない、ということがわかっているのであれば、まずはそれを見つけることから始めるべきです。
何の価値もない商品を、店の棚からカゴに入れる人はいません。
何の価値も提供できないと言っている人を、採用する企業はありません。
自分に何の価値があるのか、それを考えることを放棄した人に、仕事が見つかるわけないんじゃないでしょうか。
でも、何の価値もない人なんて、まずいないと思うんです。
誰だって、何らかの長所があるし、何らかの短所があります。
自分の長所が何なのか、まずは胸を張って言えるようになって、その上で、その長所が活かせる仕事を望むなら、それなりに就職の道も開けてくるはずです。何かが好き、とか、何かをやりたい、というのも、特徴や志向性という意味では、大きくは長所に入れてもいいと思います。
もちろん、相手も納得できるような長所でなければなりませんし、それがあったとしてもなかなかに厳しい状況ではあるのは確かですが、自分のこともわからずにただやみくもに安定を求めるよりは、ずっと可能性の道が開けてくるはずだと思うのです。
ちょっと久しぶりに偉そうなこと書いちゃったんで恥ずかしいんですけど、でもそう思うんですよ。
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