【新卒・キャリア】両親の勤務先を質問される

2011年10月10日
今時、そんなこと質問する会社があるんかいな、と奇異に感じる方も多いのではないかと思われます。
コメント欄で質問頂いた内容です。


面接で両親の勤務先を質問されました。
合否に関係あるのでしょうか?質問の意図が理解できませんでした。



あるんですねえ。
へええ。ほおお。珍しいですねえ。
天然記念物級に珍しいと思います。


親族関係に関する項目を確認するのは、私が知っている限り金融関係だけです。
銀行なんかは裏で色々調査はしていると思いますが、しかし面接の場でそういう旧体然としたことを直接的に質問したりはしません。

その昔、新卒で就職活動をしていた頃に証券会社を受けに行ったら、「あなたの2親等以内で証券会社に勤めている人がいますか」みたいなことを質問されて、「ポカーン」となったことを思い出しました。

まあ証券会社なんかだと、色々秘密の情報があったりなんかしたりして色々あるんだろうなあ、と思っていたのですが、しかしその時も、「同業種で働いているか」と質問されただけで、「両親は何をしているのか」と聞かれたわけではなかったです。



考えてみると、この質問には、こんな意図がありそうです。


いちいち疑問を抱かない素直な人が採用できる。

普通、面接の場で「両親は何をされていますか?」と質問されたら、「はあ?」となります。
まあ普通の反応だと思います。
しかし、そうは思わない人たちもいるのは確かだと思います。
「○○企業の役員をしています!」とか「県庁で働いていて、まだ定年まで5年もあります!」なんてことを何の疑問もなく話してくれる良家のご子息や子女もいるかもしれません。

そういう人たちの場合、仕事で何かを依頼されても、「これは何のためにやるのか?」なんて考えずに「ハイ、わかりました。」と言ってくれるでしょう。
素直で従順で、疑いを知らない、育ちの良い社員が欲しい、と思っている企業がこういうことを面接で聞くのかもしれません。


しかし、残念なことに、素直でも従順でもない人の場合には、もしこれを質問されたら、こう言うといいと思います。

「それ、何か面接と関係あるんですか?」


この質問の意図に疑問を抱いている時点で、残念ながら気だてのいいお坊ちゃん or お嬢さんにはなれないので、このように思いっきり疑問をぶつけるのがいいと思います。



もしかすると特殊な業界なのかもしれませんが、見かけが一般的な企業で一般的な仕事をしているはずなのであれば、こういうことを真顔で聞く会社は、まずもってやめといたほうがいいと思います。

もし仮に入社することになったら、「はあ?」という事態が10個や20個どころじゃないレベルで多発すると思われます。

いや何だか書いてるうちに力が入ってきて、思わず断言してしまいましたが、そうに違いありません。



【関連記事】
【面接官の心得】「本人の責任ではないこと」を質問してはいけない


スポンサーサイト



 | HOME |