【キャリア】適齢期の女性は警戒されやすいこと

2011年09月23日
涼しくていい季節になってきました。
この三連休が終わると、企業側の遅い夏休みムードも終わり、採用活動にまた本腰を入れ始める時期です。


今日はコメント欄で質問頂いた内容です。

こういう、有利にはならないけど、不利になる場合があるというのは、
未婚か既婚か(女性の場合)関係ありますか?

年齢的に、そろそろ子供が出来てもおかしくない、という年頃の女性の場合あまり面接では深く聞けない質問もあるでしょうから
実際、どんな風なものなのか教えていただけたら幸いです。




これはですね、大いにあります。

30歳前後の女性応募者の場合、
未婚であれば、「結婚して辞めるんじゃないか・・」
既婚であれば、「妊娠して休むんじゃないか・・」
という不安がつきまといます。


まあ、最近は「結婚するんで、やめまーす!」なんていう女性も少ないので、結婚のほうがそれほど深刻な問題ではありませんが、子どもができるとなかなか大変です。

採用担当をしていた頃、1度そういう経験がありました。
入社して半年ほどの女性社員(既婚)が所属する部署のマネージャーが青い顔して呼びに来て、
「Aさん、子どもができたって…」
「そ!それは…それは…おめでたいですね…。」
「ほんと…。」
「ハハハ…。ハハ…。」
そんな乾いた笑いを交わしました。


いや、本当におめでたいことなんですけどね。
素晴らしいことなんですけどね。
優秀な女性の方だったので、少なくとも1年間抜けられるっていうのは、かなりの痛手だったんですよ。


もちろんですが、結婚にしても妊娠にしても、面接の場でストレートに聞く事ができません。
特に面接官が男性の場合は難しいです。
部署の女性に同席してもらえれば一番ですが、それができない場合は、遠回しにこんな質問をしていました。

「失礼ですが、近々、働き方や生活スタイルに大きな変化がある予定はおありですか?」

文章にすると、なんのこっちゃわかりませんね。

でも、これをちょっと言いにくそうに、言葉を選んでる風に、
「失礼ですが、近々、えーと、なんていうか働き方や生活スタイルに、まあいわゆる、あれですね、大きな変化なんかがある予定は、おありですか?」
という感じで質問すると、大抵の女性は、ああ、結婚とか出産とかのこと言ってんのね、とピンと来てくれます。


予定がなければ、「いや、全然ないですよ。」と答えてくれますし、
可能性は否定できないけど、という状況であれば、「うーん、具体的な予定はないです。」という感じ、もし予定があれば、「実は秋に結婚を予定していまして、あ、でも子どもはまだまだ予定ないです。」みたいな感じで教えてもらえます。



「あ、この人はたぶんそういう予定ないだろうな。」と気を利かせたつもりで、わざわざ聞かないこともあったりしたのですが、そういう方に限って、内定後に「実は半年後に結婚の予定がありまして…」なんて話が出たりしたこともあったので、自分の見る目のなさを自覚して、適齢期の女性であれば、みなさんにこんな質問をしていました。


そういう見る目って、難しいんですよ。ほんと。


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【新卒・キャリア】幸せになりたいけど頑張りたくない

2011年09月22日
最近コメント欄で質問を頂くことが増えたので、その質問に回答する、という方法で楽して記事を書いているわけですが、たまには自分で考えて書かないとな、と思ったので今日は回答はお休みです。


基本的に私は、楽して毎日生きていきたいと思っているグウタラです。
そんな私ですが、最近は景気が悪いせいで、日々取引先の社長なんかと飲んでは、「うちも頑張りますから、ね。」なんてお酌をしたりする日々なのですが、よくこういう言葉を聞きます。


最近の若者には覇気がない


まったくですよねえ、ほんと困っちゃいますよねえ、と言いながらさらにお酌をするわけですが、「覇気がない」の反対語の「覇気にあふれている」っていうのはどういう状態のことを言うんだろうなあ、なんて考えたりしていました。



きっと、覇気がある人っていうのは、
人生の野望があったり目標があったり、もうちょっと下世話な言い方をすると、偉くなりたかったり、お金がたくさん欲しかったりしてギラギラしている人のことを言うんでしょうねえ。


特にギラギラしているタイプについて言えば、いなくはないですが、確かに希少種のような気がします。

まあ、私がグウタラなので、類は友で私の周りにはそういう人がいないだけという可能性は高いですが。



権力であっても、お金であっても、本当に飢えて渇望した経験がないと、それに対して貪欲になることはまずありません。

今の20代、30代の人たちにあるのはその飢えの経験ではなくて、これから先、飢えるかもしれないという漠然とした不安です。


飢えた経験は、決して満足することのない上昇志向をもたらすことがありますが、餓える予感は、できるだけ安定したところに定住しようとする保守志向をもたらすものだと思います。



全てを時代の雰囲気でひとまとめにするつもりはありませんが、
頑張れば“幸せ”になれる時代は終わり、手の届く範囲の“幸せ”をできるだけ長引かせることに力を割く、日本は今まさに、そんな時代になりつつあるような気がしてなりません。

こんな風に思っているのが、私のような社会を穿った見方をしている人間だけなら心配ないんでしょうけどね、どうなんでしょう。



個人的には、幸せになりたいけど、あんまり頑張りたくないんだよなあ、と口ずさみながら、そんなことを考えてみました。











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【キャリア】販売職から営業職へ転職したい

2011年09月16日
異職種への転職を希望する場合に重要なのは、

・やりたいんです
・やれると思うんです

という2点を、いかにして面接官に納得させるかです。


ポイントは「やれると思うんです」については、自分で言うのではなく、面接官にそう思わせることです。「ああ、この人ならやれそうだな」と思ってもらうということです。


どうすれば面接官がそう思うかというと、
・その人がその仕事(この場合営業職)をどういうものだと捉えているか
・その上で、どういう部分に共通項を見いだしているか
という点がポイントになります。


言い訳をしておくと、面接官や採用担当者も、全ての職種に対して詳しいわけではありません。
営業職がメインの企業であれば、販売職がどういうことをやっているのか、詳しくは知らない可能性もあります。

もしかすると面接官は、「営業はさ、売りに行くんだよ。販売職ってさ、人が買いに来てくれるんだろ?根本的に違うよ。」と思っているかもしれません。

ですので、販売職が営業職とどのような共通点があるのかを説明する必要があります。


営業職の仕事の範囲やスタイルは企業によって千差万別なので、一般的な話はしづらいですし、また私は販売職の業務についてはあまり詳しくないのですが、例えばこんな言い方ができるのではないかと思います。



私は販売の業務をやってきました。
希望している営業職との共通点は「徹底的に顧客の立場に立つ」ということだと思っています。
営業職とは違い販売職のテリトリーは店舗の中ですが、お客様が一歩店舗の中に足を踏み入れたら、いかにして購入までに至らせるか、ここが最も重要なポイントです。

お客様が何を望んで店舗にやってこられているのか、どういう風に商品を提案すれば受け入れてもらえるのか、それらを考え抜くことが販売職の仕事です。
提案の中には、もちろん接客も含まれますし、商品の陳列等、見せ方も含まれます。

前提としては、お客様が何を望まれているのか、そのニーズを予想し行動し、さらに分析して誤っていれば修正し、間違っていないが効果がイマイチであればさらに深堀し、お客様の意図をできる限り正確に把握していくことが重要です。

これらのサイクルについては、職種が販売職から営業職に変わったとしても、お客様に対峙するという職業柄、根本的には変わらないものだと思っています。



こんな感じでしょうか。

ちょっと曖昧であまり具体的なことが言えていませんが、つまりは「販売職と営業職は根本的には同じものであるはずだ」ということ、そして「その根本の部分に対して自分は経験をしてきたし努力もしてきた」ということを伝えたかったわけです。


どんな仕事も、探せば共通点は必ずあります。
どんな点を共通点だと思っているか、その共通点にたいして自分がどのように努力をしてきたか、を伝えられると、面接官もOKの判断をしやすいのです。



運良く入社したあとに、「え?この会社の営業職ってこんなことするの?まじで?」というギャップをできるだけ少なくするためにも、自分が営業の仕事をどういうものだと捉えているか、語ってみるのがいいと思います。




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【キャリア】通勤距離が近いと有利になるか

2011年09月06日
通勤距離が近いと有利になるか?

についてです。


まずは距離ではなくて通勤費、という意味ですと、
そこそこの景気の企業であれば、通勤費の金額についてはほとんど気にしません。
新幹線通勤で1ヶ月に10万円以上かかります、という場合ではない限り。


1ヶ月に2~3万円くらいあれば、ほとんど気にしないのではないでしょうか。
内規で「通勤交通費は上限○万円まで」と上限をもうけている企業はあるにはありますが、面接の過程で通勤費の金額を気にしているような企業は、相当景気が悪いと言えます。


ただし、距離、という意味だと、
・夜遅くなる可能性の高い職場の場合
・車両通勤の場合

には、遠いとちょっと不利になることがあります。


「近いと有利」なわけではなく「遠いと不利」です。
(言葉遊びのようですが、大事なニュアンス。)

クソ忙しいベンチャー系企業なんかだと、「家遠いね?」「うちに就職決まったら引っ越しする?」と確認したりします。

まあつまり、毎日毎日タクシーで帰られて高額の請求されても参るし、なんだったら深夜に呼び出しがかけられるくらいの距離に住んでいてくれるとありがたいなあ、という思惑があるわけです。


車両通勤の場合には、距離が長くなればなるほど通勤途中の事故率が高くなりますし、その分企業が負うリスクも大きくなります。



まとめると、近くて有利になることはないけど、遠くて不利になることは場合によってある という結論です。



企業の方針によりますが、片道2時間以上かかるようだと、内定後に転居を勧められる可能性もありますし、まあいかんせん、人間らしい生活をしようと思ったら、遠くても片道1時間半くらいが限界じゃないかなあ、と思われます。




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