【キャリア】職業訓練校を卒業したら就職に有利になる?
2011年08月31日
今日は、
職業訓練校を卒業したら、就職に有利になるか?
についてです。
正直言って、全くと言っていいほど有利にはなりません。
採用担当者をしていた頃、履歴書に「職業訓練○○○○科 修了」と書いてあっても、目が素通りするレベルでした。
というのも、キャリア採用の場合には基本的に経験が重視されるからです。
経験とはつまり、実務経験です。
さらに言えば、一から教えなくてもいい、ということです。
今が、すごく好景気の時期で、人手不足だったら話はまた別です。
その場合は、実務経験がなくても、「まあ教えればいいか」ということで、採用になる可能性もありますが、現在の状況を考えると非常にまれだと思われます。
「職業訓練校を卒業した」ということは、そのジャンルについて基礎的な知識は知っているということを示すだけで、仕事で必要な「応用力」を持っていることを示すものではありません。
単純にその分野について興味を持って勉強したんだな、ということは伝わってきますが、それと実際にやれるかどうかは全く別ものなのです。
ただ、もともとそのジャンルに興味があって、自分自身で勉強と知識を習得すべく努力をしていて、さらには前職でその業務についてちょっとかじったりしたことがあれば、少しは有利になるかもしれません。
少しは、ですけど。
まあいずれにせよ、知識やスキル習得系の分野の場合には、
もし仮に職業訓練校を卒業して幸運なことにその職種で仕事を見つけることができた場合には、
今後の職業人生を通じて、一生勉強していく必要があります。
これから先も学び続けていく気合いと覚悟さえあれば、
自分の新しい可能性への入口、という視点でみると十分に意味のあるものですが、
それをもってすぐに仕事が見つかるレベルのものではないわけです。
【関連記事】
【新卒・キャリア】資格って、正直そんなに重用じゃないと思う事
職業訓練校を卒業したら、就職に有利になるか?
についてです。
正直言って、全くと言っていいほど有利にはなりません。
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というのも、キャリア採用の場合には基本的に経験が重視されるからです。
経験とはつまり、実務経験です。
さらに言えば、一から教えなくてもいい、ということです。
今が、すごく好景気の時期で、人手不足だったら話はまた別です。
その場合は、実務経験がなくても、「まあ教えればいいか」ということで、採用になる可能性もありますが、現在の状況を考えると非常にまれだと思われます。
「職業訓練校を卒業した」ということは、そのジャンルについて基礎的な知識は知っているということを示すだけで、仕事で必要な「応用力」を持っていることを示すものではありません。
単純にその分野について興味を持って勉強したんだな、ということは伝わってきますが、それと実際にやれるかどうかは全く別ものなのです。
ただ、もともとそのジャンルに興味があって、自分自身で勉強と知識を習得すべく努力をしていて、さらには前職でその業務についてちょっとかじったりしたことがあれば、少しは有利になるかもしれません。
少しは、ですけど。
まあいずれにせよ、知識やスキル習得系の分野の場合には、
もし仮に職業訓練校を卒業して幸運なことにその職種で仕事を見つけることができた場合には、
今後の職業人生を通じて、一生勉強していく必要があります。
これから先も学び続けていく気合いと覚悟さえあれば、
自分の新しい可能性への入口、という視点でみると十分に意味のあるものですが、
それをもってすぐに仕事が見つかるレベルのものではないわけです。
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【新卒】公務員試験の面接で「そつが無さすぎる」と言われる
2011年08月26日
今日はコメント欄で質問頂いた内容についてです。
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こんにちは。現在就活(公務員試験)で悩んでおりこのブログを見て何かアドバイスが頂ければと思いコメントしました。
私は自分で自己分析もきっちりしたと思っていますし、話し方もそこそこ上手な方だと思っています。しかし面接官の方には「受け答えにそつがなさ過ぎて君の本性がわからない」、「発言が優等生すぎる」等と言われることが多く面接がなかなか突破できません。
しかし私が面接で言っていることは嘘ではなく基本的には自分の考えですし(もちろん嘘をつくときもたまにありますが)、本性を隠そうという気はないのに上記のことを言われて戸惑っています。
--------------------------------
なんとなく文面からクールビューティーな女性をイメージしたのは私だけでしょうか。ご質問頂いた方、男性だったらすみません。
まずはじめにお伝えしておきますと、残念ながら私は公務員試験には詳しくありません。
公務員資格も持ってませんし、試験にチャレンジしたこともないですし、身近に公務員をしている人もいません。
ですので、おそらくこういうことなんだろうな、という想定での回答になってしまいます。
おそらくなのですが、書かれている文面の内容(自己分析はしっかりやった、話し方もそこそこ上手だと思っている)から察するご本人の人柄が、
いわゆる「公務員っぽくない」ことが主な原因なのではないかと思われます。
これは本当に印象論でしかないのですが、
このコメントを頂いた方は、おそらく優秀な方で、ご本人にもその自覚があるのだろうと思います。
それこそ、周囲の人から、「え?あなたなら、一般企業でも全然やっているんじゃないの?なんでわざわざ公務員?」と思われる程度に、優秀なのだろうと思います。
公務員試験、としか書かれていないので、国家公務員なのか地方公務員なのかで面接のテイストもまったく違うでしょうが、仮に地方公務員を目指されていると仮定してみます。
面接官は、この人のような「真面目で一本気で、優秀で、自分に自信のある方」が職場に入って来たときに、
「果たしてうまくやっていけるだろうか?」という点を最も気にしているはずです。
地方公務員の場合、一般企業のように採用した人が転職をしていく確率は非常に低いです。定年まで勤め上げる人も、一般企業に比較すると相当多いはずです。
また、激務なのか定時帰りできる仕事なのかは職場によるでしょうが、
その職場では、公務員特有の奉仕の心や、妙なことを言ってくる市民に対する失礼のない対応や、職場のドンのごとくのさばっているお局さんとうまくやっていく姿勢、なんかが求められるのだろうと想定されます。
そして勿論、そのいずれかがうまくいかなかったとしても、能動的に職場を変えることは難しい環境です。
こう考えると、面接の場で、人物評価を非常に重視しているであろうことは合点が行きます。
この場合の「人物評価」は、優秀かどうかの判定というよりも、周囲とうまくやっていけるかどうかの判定に重きがおかれており、それを理由に面接に受かりづらい状況になっているのではないでしょうか。
ただ、だからと言って「公務員に向いていない」かというと、それはちょっと違います。
不景気の影響で公務員志向が高まっているとは言え、公務員を目指す人たちには、共通の志向性があるように私は感じます。安定性や堅実さへの志向、と言えるかなと思います。
公務員を目指している、という時点で、「公務員っぽさ」のハードルはそもそもクリアしているわけです。
あとは、その表現方法の問題だと思います。
上昇志向はあるけど、でも安定志向であること、
そつのない優等生キャラだけど、でも実は争いごとは嫌いな癒しキャラだったりすること、など、人によるとは思いますが、
ご自身が公務員を目指している、その根本的な志向性をアピールすれば、面接官にも「ああ、なるほどね。そういうことを望んでいるのね。」としっくりくるのではないでしょうか。
よくできたお面をかぶりすぎていて、
それがために面接に受かりづらくなっているのだろうと思いますので、
そのお面をちょっぴりずらして、素顔をのぞかせてみるのがいいのではないでしょうか。
今日の記事は、なんだか「おそらく」「~と思います」「ではないでしょうか」が多くなってしまいましたが、公務員という未知の領域に関する話題なので、まあ大目に見てください。
【関連記事】
【新卒】負けたくなくて頑張りすぎて空回りする
【新卒・キャリア】美人は面接に合格しやすいか
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こんにちは。現在就活(公務員試験)で悩んでおりこのブログを見て何かアドバイスが頂ければと思いコメントしました。
私は自分で自己分析もきっちりしたと思っていますし、話し方もそこそこ上手な方だと思っています。しかし面接官の方には「受け答えにそつがなさ過ぎて君の本性がわからない」、「発言が優等生すぎる」等と言われることが多く面接がなかなか突破できません。
しかし私が面接で言っていることは嘘ではなく基本的には自分の考えですし(もちろん嘘をつくときもたまにありますが)、本性を隠そうという気はないのに上記のことを言われて戸惑っています。
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なんとなく文面からクールビューティーな女性をイメージしたのは私だけでしょうか。ご質問頂いた方、男性だったらすみません。
まずはじめにお伝えしておきますと、残念ながら私は公務員試験には詳しくありません。
公務員資格も持ってませんし、試験にチャレンジしたこともないですし、身近に公務員をしている人もいません。
ですので、おそらくこういうことなんだろうな、という想定での回答になってしまいます。
おそらくなのですが、書かれている文面の内容(自己分析はしっかりやった、話し方もそこそこ上手だと思っている)から察するご本人の人柄が、
いわゆる「公務員っぽくない」ことが主な原因なのではないかと思われます。
これは本当に印象論でしかないのですが、
このコメントを頂いた方は、おそらく優秀な方で、ご本人にもその自覚があるのだろうと思います。
それこそ、周囲の人から、「え?あなたなら、一般企業でも全然やっているんじゃないの?なんでわざわざ公務員?」と思われる程度に、優秀なのだろうと思います。
公務員試験、としか書かれていないので、国家公務員なのか地方公務員なのかで面接のテイストもまったく違うでしょうが、仮に地方公務員を目指されていると仮定してみます。
面接官は、この人のような「真面目で一本気で、優秀で、自分に自信のある方」が職場に入って来たときに、
「果たしてうまくやっていけるだろうか?」という点を最も気にしているはずです。
地方公務員の場合、一般企業のように採用した人が転職をしていく確率は非常に低いです。定年まで勤め上げる人も、一般企業に比較すると相当多いはずです。
また、激務なのか定時帰りできる仕事なのかは職場によるでしょうが、
その職場では、公務員特有の奉仕の心や、妙なことを言ってくる市民に対する失礼のない対応や、職場のドンのごとくのさばっているお局さんとうまくやっていく姿勢、なんかが求められるのだろうと想定されます。
そして勿論、そのいずれかがうまくいかなかったとしても、能動的に職場を変えることは難しい環境です。
こう考えると、面接の場で、人物評価を非常に重視しているであろうことは合点が行きます。
この場合の「人物評価」は、優秀かどうかの判定というよりも、周囲とうまくやっていけるかどうかの判定に重きがおかれており、それを理由に面接に受かりづらい状況になっているのではないでしょうか。
ただ、だからと言って「公務員に向いていない」かというと、それはちょっと違います。
不景気の影響で公務員志向が高まっているとは言え、公務員を目指す人たちには、共通の志向性があるように私は感じます。安定性や堅実さへの志向、と言えるかなと思います。
公務員を目指している、という時点で、「公務員っぽさ」のハードルはそもそもクリアしているわけです。
あとは、その表現方法の問題だと思います。
上昇志向はあるけど、でも安定志向であること、
そつのない優等生キャラだけど、でも実は争いごとは嫌いな癒しキャラだったりすること、など、人によるとは思いますが、
ご自身が公務員を目指している、その根本的な志向性をアピールすれば、面接官にも「ああ、なるほどね。そういうことを望んでいるのね。」としっくりくるのではないでしょうか。
よくできたお面をかぶりすぎていて、
それがために面接に受かりづらくなっているのだろうと思いますので、
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【関連記事】
【新卒】負けたくなくて頑張りすぎて空回りする
【新卒・キャリア】美人は面接に合格しやすいか
【新卒・キャリア】専門職に就きたいんです
2011年08月18日
面接官をしていた頃、
専門職に就きたいんです、とか、プロになりたいんです、
という話を面接の場で応募者の方から聞くことが結構ありました。
この話を聞くと、いつもちょっと複雑な気分になりました。
極論ですが、個人的には、
本当の専門職って、社員じゃなくていいんだよね
と思っているからです。
特定の道を極めたい、という気持ちはすごくわかります。
特定のジャンルに秀でた知識や経験と実績があると、周囲からも頼られますし、それを武器に生きていくことができますし、その道について研鑽を積んでいけば未来が明るいので、すごくわかりやすいのです。
課題がはっきりしていて、人生の目標も立てやすいのです。
それは面接の場で「強み」にはなると思います。
ほかの人にはない経験、努力の成果である知識、いずれもそれを持たない人と比べると大きな価値になります。
ですが、実際に企業の中で働いてみるとどうかというと、業務の7割くらいは、自分の専門とは異なる分野の仕事をしたり、雑事をこなしたり、調整事があったりして、実態として、それは「専門職」とは異なるものとなります。
この場合の「専門職」の定義は、「特定の領域において、他の人ではなし得ないことやレベルの業務をこなし、かつ専門外のことは一切やらなくていい人」という意味だと捉えてください。
本当に、自分が目指している道に対して、それに対してだけ時間を割きたいし、その業務に対してだけ誠実でありたいと望むのであれば、フリーランスでやるか、もしくは契約社員や業務委託という形態で働くしかないのではないかと思うのです。(フリーランスは、それはそれで様々な雑事に追われることになりますが。)
企業は、完成された専門職の方には、そのスキルが必要なときだけ仕事をしてほしいと望みますし、中途半端な「専門職志望」の方には、専門職然としていることを許しません。
なので、専門職を目指している途中経過では、丁稚奉公中だと思って、何でもやる姿勢を見せた方がいいと思います。
職種によって、プロフェッショナル度の傾向は異なりますが、企業で正社員で働くことを前提とするのであれば、やはり「得意分野のあるゼネラリスト」のほうが重宝されるわけなのです。
その腕一本で生きていくプロって、すごくかっこよくて憧れるんですけどね。
【関連記事】
【キャリア】前職での仕事内容説明のコツ(全く同じ仕事はない)
専門職に就きたいんです、とか、プロになりたいんです、
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本当の専門職って、社員じゃなくていいんだよね
と思っているからです。
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特定のジャンルに秀でた知識や経験と実績があると、周囲からも頼られますし、それを武器に生きていくことができますし、その道について研鑽を積んでいけば未来が明るいので、すごくわかりやすいのです。
課題がはっきりしていて、人生の目標も立てやすいのです。
それは面接の場で「強み」にはなると思います。
ほかの人にはない経験、努力の成果である知識、いずれもそれを持たない人と比べると大きな価値になります。
ですが、実際に企業の中で働いてみるとどうかというと、業務の7割くらいは、自分の専門とは異なる分野の仕事をしたり、雑事をこなしたり、調整事があったりして、実態として、それは「専門職」とは異なるものとなります。
この場合の「専門職」の定義は、「特定の領域において、他の人ではなし得ないことやレベルの業務をこなし、かつ専門外のことは一切やらなくていい人」という意味だと捉えてください。
本当に、自分が目指している道に対して、それに対してだけ時間を割きたいし、その業務に対してだけ誠実でありたいと望むのであれば、フリーランスでやるか、もしくは契約社員や業務委託という形態で働くしかないのではないかと思うのです。(フリーランスは、それはそれで様々な雑事に追われることになりますが。)
企業は、完成された専門職の方には、そのスキルが必要なときだけ仕事をしてほしいと望みますし、中途半端な「専門職志望」の方には、専門職然としていることを許しません。
なので、専門職を目指している途中経過では、丁稚奉公中だと思って、何でもやる姿勢を見せた方がいいと思います。
職種によって、プロフェッショナル度の傾向は異なりますが、企業で正社員で働くことを前提とするのであれば、やはり「得意分野のあるゼネラリスト」のほうが重宝されるわけなのです。
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