【新卒】グループディスカッションで人の意見に反対できない

2011年07月31日
「グループディスカッションが苦手」な人向けの記事は既に書いたことがあるのですが、前回の結論としては、とりあえず考えすぎる前に「私はこう思うんですけど」と言って、とりあえず意見を言ってみろ、というものでした。 (記事末尾の関連記事に記載)


今日の内容は、もう少し細かくて「他の人の意見に反対するのが苦手」という方向けのものです。


そもそもグループディスカッションの目的は何かというと、
限られた時間の中で、チームをゴールに導いていく中で、その人がどのような役割を果たしたか、ということをチェックするものです。

結論が出るのが最もよいですが、時間内に結論までたどり着けなかったとしても、濃密な議論ができていれば、それはそれでよし、とされる場合もあります。



他の人の意見に反対するのが苦手、という状態には2パターンあります。

・意見はあるのだけれど、それとは違う意見を言っている人に対して反対することに抵抗がある。
・そもそも言うべき意見がない。思いつかない。



意見はあるけど・・、という方の場合には、「言ったらいいんじゃないですか」としか言えません。
反対意見を言う事で、現在の人間関係が崩壊するわけでなし、所詮ただの面接です。ゆきずりの人間関係なわけですから、遠慮せずにガンガン意見を言ったらいいと思います。

ちょっと困るのが「言うべき意見を思いつかない。反対するなんて、ますます思いつかない。」という状況だと思います。


そういうときは、
誰かの意見に賛成する のがいいと思います。

これが結構手っ取り早いです。

ただし、「いいと思います」だけでは、能がないです。


おすすめなのは、「その意見がいいと思います。賛成です。ただし、こういう場合のことも考えたほうがいいかも。」みたいな感じで、その意見の脆弱さを補強しようとするやり方です。

脆弱さをもとに、反対をする事もできると思いますが、わざわざ反対しなければいけない理由もないわけです。むしろ、単純に賛成するだけではなく、その意見の弱いところを補強することによって、さらに一歩議論を深めようとするほうが、現実的には評価される行為です。


面接としてのグループディスカッションでは、あまりないですが、これが企業の研修だったりすると、ディスカッション後に、各グループの意見を発表したりします。

比較してみると、どの程度の議論が各グループでなされたかがよくわかるようになるのですが、こういう「一歩議論を深める」人がいるといないとでは、結論の深さがかなり異なるものとなります。
それこそ、単純に賛成・反対を繰り返していたグループと比較すると。



なので、誰かの意見に「反対」するのが苦手なら、「賛成」した上で、もう一歩検討すべき課題を提示するようなやり方をすると、結構いいと思います。


声高に「反対!」を叫ぶだけの人と比べれば、面接官の目にもとまりやすくなることは間違いないです。




【関連記事】
【新卒】グループディスカッション・グループ面接が苦手な人
【新卒・キャリア】集団面接で他の応募者が話しているとき

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【キャリア】自己都合退職と会社都合退職はどちらが有利?

2011年07月21日


こちらの記事は新ブログに引っ越し済みです。



【キャリア】自己都合退職と会社都合退職はどちらが有利?

【キャリア】転職回数は何回から「多い」のか

2011年07月20日
何回を越えると多いですか?というご質問を頂きました。


なかなか、回数で答えるのは難しいですねえ。

どれくらいの回数を多いとするかは、企業の体質や業界の慣習にもよるのですが、30代半ばまでの目安としては、

就職してから今までの働いてる年数/経験社数 が2年を下回ると、結構多いなあ、という印象を受けます。


例えば、22歳で就職した32歳の方で、経験社数が5社を越えていると、ちょっと面接官は警戒します。

7社越えてると、書類選考でNGになる確率がすごく高くなります。



あとは、経験社数そのものというより、転職のスパンですね。

例えば最初の会社だけ5年勤めて、あとは全部1年おきに転職してるとなると、「あー、一社目はそこそこ規模のある会社で、気長に鍛えてもらったけど、後の会社で使い物にならなかったんだな」と思われたりします。


一社目が、わりと規模のある企業だったりすると、ありがちなケースです。



基本的に、年齢を重ねていくほど、規模の大きな仕事を任される傾向にあるため、それに伴って成果をあげるのに必要な年数も長くなってきます。


なので、年を重ねるにつれて、転職のスパンが短くなっている方は、それ相応の説明が必要になります。


経験社数もスパンも、納得いく説明ができさえすれば問題ないわけなんですが。




【関連記事】
【キャリア】転職歴が多すぎて、採用されない人(1/2)
【キャリア】ついつい辞めてしまうジョブホッパー

【これだけはやめておけ】前職の企業を批判する

2011年07月13日
今日は、転職組の方向けの「これを言うのだけは、やめとけ、まじで」という内容です。


それは、前職の企業を批判する 発言です。


これ、結構バランスが難しいんですよ。

転職をしようとするには、大なり小なりネガティブな理由があるものです。
なので、前職や現職の職場における自分にとっての問題点(例えば、スキルアップできないとか、残業が多すぎるとか)をあげて、それが解決できない理由を伝え、転職の理由とするケースは結構あると思います。


ある程度であれば、まあ許容範囲かな、と思うのですが、
たまに真っ向から前職を否定する人がいたりします。


「あの会社はおかしい。」
「こうするべきだと思うのに、それをやらない。上司が無能だった。」
「間違ってると思い、自分は何度もそれを提言したが、私の言っていることを理解できる人がいなかった。」


みたいなトーンです。



面接官は、その人がどういう状況で働いていたのかを客観的な事実として知ることはありません。
見てきたわけじゃなし。聞いてきたわけじゃなし。

だからこそ、面接の場で応募者の「主観的な」話を聞きながら、できるだけ「客観的に」判断したいと思っています。
応募者の方が言っている事実が、客観的な事実であると信頼するに足る証拠を常に求めているのです。



その状況において、前職の企業を批判するのは、ものすごく危険な行為です。

なぜなら、その企業が「本当に」ダメな企業なのか、ということについては面接官は判断がつかない一方で、「ダメな社員は会社を批判する」というのは、人事的には結構鉄則だったりするからです。


まあ、優秀な社員だって会社の批判くらいしますけどね。
でも初対面の相手やビジネスシーン、そして少なくとも転職の面接の場ではその話はしません。


前職がブラック企業として超有名な企業だったらアリなんですけどね。それも、「ああー、あそこね。大変らしいですよね、あそこ」くらいのレベルの超有名ブラック企業であれば。



しかし、そうではない状況で、面接の場で前職の企業に対する批判を繰り広げたとしても、面接官は「それ、アナタがイケてないだけなんじゃ・・・」と思うだけのです。



そんなわけで、面接の場で、前職の企業を批判するという行為は、自分の話の客観性を疑われるとともに、「そんなにイケてない会社で働いてたんですか」と捉えられて、自分の株を落とす以外に何のメリットもないので、やめといたほうがいいですよ、という話でした。




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これだけはやめておけシリーズ
【キャリア】ついつい辞めてしまうジョブホッパー
【キャリア】ネガティブじゃない退職理由があるだろうか(2/2)




【キャリア】未経験者の面接はダメな理由を探しているのか

2011年07月08日
今日は、コメント欄で質問頂いた内容です。

「少し聞きたいのですが、例えば面接で未経験だと最初からダメな理由を探して不採用にすると言う事は当たり前で、未経験だと最初から面接に来るなと思いますか?」


質問ありがとうございます。
最近、慢性的にネタ不足なので、こうやって質問頂けると大変嬉しいです。


未経験者は、ダメなんでしょうか?


いや、そんなことないですよ。

少なくとも事前に職務経歴書や就職・転職サイトに書いてある内容をもとに、書類選考を通過しているのであれば、なおさらそれはないです。

未経験者だとわかって面接してるわけなんで。


仮にそれが、「応募している仕事が未経験」「正社員で働いた経験がない」のどちらであってもです。
そもそも未経験NGなのであれば、わざわざ面接で会ったりしません。時間の無駄になるだけです。




未経験者採用の面接でNGなのは、仕事内容をよく理解もせずに、「やれると思います」「自信があります」「頑張ります」とか、気合いを見せることです。


どこの会社もそうだと思うのですが、たいてい人事担当者というのは「うちの会社は特殊だ」と思っていますから、根拠のないやる気アピールに対しては、非常に猜疑心を抱きます。
「うちの会社のこと、何も知らないくせに大口叩きやがって」という気持ちになるわけです。




なので、未経験の仕事の面接の場合には、何はともあれ質問しまくるのが効果的です。

「具体的にどういう手順で仕事が進んで行くのですか?」とか「この部分の業務はどんな風に担当分けされているのですか?」とか微に入り細に入り質問するわけです。


そして、「私は以前、こんな風にこういう仕事をしたことがあるのですが、それと似ているところはありますか?私は、こういう部分が似ているかなと思っているんですが…」なんて聞くといいと思います。この場合、「以前やっていた仕事」というのが、アルバイトでもいいと思います。

こういう風に質問されると、
「お、こいつ、ちょっとはわかってるのかも。」「教えればすぐに覚えられるかも」という期待が芽生えるわけです。




未経験の仕事の場合は、応募者の方も面接官も、その人が実際にその仕事をできるかどうかなんて、よくわからないのです。だからこそ、聞きまくるのがいいと思います。

「ああ、この会社のこの仕事は、こういう風に動いているんだな」というのがなんとなく心に描けるくらいにイメージがついたら結構めっけもんです。

もし仮に、その企業に入社することはなかったとしても、いつかどこかで、「あ、そういえばあの会社はああいう風に言ってたなあ」」という記憶が役に立ったりします。

まあ、ごくまれにですけど。





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