【新卒・キャリア】歯に口紅がついている応募者

2011年04月29日

今まで面接をやった中で、一番思い出深い人は?と聞かれたら、何人か思い浮かぶ顔がありますが、その中でも強烈な印象を後に残した人といえば、この人です。

歯に口紅がついている女性の応募者。

以前、この記事でもこの人のことを書いているので、我ながらよっぽど強烈な印象だったんだと思われます。


いえね、私、それまで、歯に口紅がついている女性って見たことなかったんですよ。
いやむしろ、それ以降は一度も見たことがありませんので、「歯に口紅がついている女性」と会った、最初で最後の機会だったわけです。(もしかすると、これからそういう機会があるかもしれませんが。)

実に衝撃的でした。

面接で、「ではどうぞおかけください」と言って、座って話始めた途端に、歯に口紅がついているのが見えました。それに気づいた瞬間、私は面接用スマイルをしながら「なるほどですね」と、書類に目を落とし、どうすべきなのか必死に考えました。


え、まじ?あれ歯に口紅ついてるよな?
完全についてるよね?
話してたら取れてきたりしないのかな?(チラ)
ああー、取れてない。全っ然取れてない。

っていうか、これ、面接終わるまでずっとあの状態なの?
やばい口元ばっかり見ちゃうよ。
むしろ、言った方がいいんか?

いやーないわ。「すみませんが、歯に口紅ついてますよ」って言うの?
ないわー。それはないわー。無理だわー。

ああ、やばい、話に集中できない・・・



なんとか、クールな表情を装いつつ、口元を見ないように気をつけつつ、終止にこやかに面接を終えたんではないかと思います。自分では気づいてなかっただけで、ジロジロ見てたかもしれませんが。


その方、きっと、普段は口紅なんてつけないんでしょうねえ。
面接だから、張り切って口紅つけてみたけど、つけ慣れてないから歯についてしまったんでしょうねえ。


ちなみにその方、私のアシスタントをしてくださる予定の派遣スタッフさんでした。
悩んだ末に合格ということにしまして、しばらく一緒に働きましたが、いつもふとした拍子に「歯に口紅・・・」と思い出しました。

え、このタイミングでそれ間違える?と思ったら「歯に口紅だったしな・・・」、
あ、そんなことまでやってくれたんだ、と思ったら「歯に口紅だったのに・・・」、
その方が正社員を目指したい、と辞める際には、「歯に口紅の話、ポロっと言ったりしなくてよかった・・・」、

彼女の思い出は、このエピソードとともにあったのです。


強烈な第一印象って、すごいですよね。



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【新卒・キャリア】実証の人と虚証の人

2011年04月27日

漢方の世界では、体質を区分するのに、実証と虚証という考え方があるそうです。

実証・・体質が強い。筋肉質。はきはき。暑がり。声が大きい。疲れにくい。
虚証・・体質が弱い。痩せ型。軟弱。寒がり。声が小さい。疲れやすい。


まあ、あえてタイプにわけるなら、という考え方です。
中間証というのもあるそうで、別に必ずしもこのどちらかのタイプに分類されるというわけではなさそうですが。

個人的にはなんとなく、実証は体育会系、虚証は文科系のような、そんなイメージです。


しかし、虚証って、なんか区別というより差別されすぎじゃねーのか、って感じですね。


面接に受かりやすいのは、こういうタイプわけをした場合、もちろん実証の人のほうです。

痩せていて寒がりっぽくて、肌が乾燥しているようなタイプの人の場合、「なんか体弱そう」「はっきり意見言えなさそう」「ストレスに弱いのでは」と思われがちなのですが、筋肉質で暑がり、がっしりしているタイプ人の場合は、「なんか頼りがいありそう」「てきぱきしてそう」「よく働いてくれそう」というイメージを抱きがちです。


体型や雰囲気から感じる雰囲気って、すごく影響力あると思います。



しかし、私の経験談的にではありますが、
どうもストレスに弱いのはどちらかというと、虚証タイプの人より実証タイプの人に多いような気がします。

なぜでしょうねえ。

実証タイプの人は、色々なものを持ち得ていることが多いので、何かが奪われる、自分が何も持っていない、という状況に慣れていないのかもしれません。


だからどう、というわけではありませんが、
周囲からみたときの自分像がどちらのタイプなのかを知っておくだけでも、多少役立つかもしれません。


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【面接官の心得】面接官って誰にでもできるんですよね

2011年04月22日
採用担当者というのは、往々にして人事担当者の中では地位が低かったりします。
地位と書くと、ちょっとストレートすぎるかもしれないので、年収のランク、と言い換えるといいかもしれません。


その理由としては、基本的に「面接官って、誰にでもできるじゃん」という考え方があります。

自分が採用担当者をやっていた頃には、こういう考え方に対しては猛烈に反発していましたが、今になって振り返ってみると、そうだよなあ、と思う部分が多々あります。


面接官になる、ということに対して、「不適性」というのは、確かにあるかもしれません。
ただ、たいていの人はそれなりの適性があるように思います。


誰でも、日々生きていく中で、誰かと出会い、知り合いになり、会話をします。
よっぽど出会った人の人数が少なければ別ですが、それなりに、相手がどういう人なのかを判断する能力は誰にでもあるものだからです。



面接官というのは、その人がこの会社で働くのにふさわしいかどうかを決める、非常に重要な役割ですが、その実、判断基準はあいまいで、その基準を客観するのは難しいです。



人って、基本的に、いい意味でも悪い意味でも底知れないものだと思っていますが、
その対象を客観的に判断するって、そりゃあまあ難しくて、それを仕事にするにはあまりあるほど難しいんですよね。(変な言い方ですが)



だからこそ、面接官って誰にでもできるんじゃないだろうかと思う今日この頃です。




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【新卒・キャリア】集団面接で他の応募者が話しているとき

2011年04月09日
今日は集団面接についてです。

新卒だけかと思いきや、意外とキャリア採用面接でもやってたりします。
特に最近は、1件の求人に応募者が殺到するので、集団方式でやっている企業が多いのではないでしょうか。


集団面接を受けているときに、私自身いつも困っていたことがあります。

他の応募者が話してるときって、どこ見てたらいいの?

という点です。


まったくもって無視しているのも感じが悪い気がするし、
面接官に向かって話しているのに、話している人の方を向いてやたらうなずくのもなんかいかにも「私はちゃんと他の人の話を聞くんですよ。協調性があるんですよ。」とアピールしたがってるみたいでなんだし、どうすりゃいいの?と、自分が新卒で就職活動をやっていた頃に思っていました。



しかし、自分が面接官をやるようになってから、ひとつの答えが出ました。

時々うなずく程度がちょうどいい。



結構いるんですよ。
隣の人や、隣の隣の人が話をしている間に、そちらを向いて、一生懸命話しを聞き、ひたすらウンウンと頷く人が。


しかしこれ、本人が頑張ってるわりには、まったく評価の対象にはなりません。
なぜなら、隣の人に質問している間は、隣の人のことを評価しようと面接官は必死だからです。


態度が悪いとマイナスになりますが、やたら聞いてる姿勢を見せても、別にプラスにはならないわけです。




まあそれよりは、他の応募者が興味深いことを言ったら、そちらを向いてちょっと頷いてみたり、(全部で1回か2回でいい)、ちょっとおもしろいことを言ったらニッコリと微笑んでみたり、その程度のリアクションでいいわけです。


オーバーにリアクションをとりすぎると「いちいち自己主張が強いヤツ」と思われる可能性もあります。


他の人が話しているときは静かに聞きながら、「この質問、オレなんて答えようかなあ」と考えてるくらいがいいんじゃないでしょうか、というわけです。


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