【新卒・キャリア】他にどこか受けていらっしゃいますか?

2010年02月23日
コメント欄で質問を頂いたのですが、
よい話題だなと思いまして記事にしてみます。


面接に行くと、

「他にどこか受けていらっしゃいますか?」

と質問されることがあります。


ちなみに、私はこの質問に加えて
「その会社と当社、両方内定が出た場合、どちらを選ばれますか?」
と質問していました。



私の場合、ではありますが、この質問で聞きたかったのは、

どういう基準で会社を選んでいますか?


ということでした。




その前段としてはモチロン、
「なぜ弊社に応募されましたか?」という質問と、
その質問への回答があります。


こういう仕事がしたくて、御社を志望しています!
と言って頂いているにも関わらず、

まったく違う業種の企業を受けているのであれば、
「ああ、志望理由で言っていた内容は、
この人にとってそれほど切実なことではないのだな」
という判断になる場合もあります。


全く違う業種、違う職種であったとしても、
「他にはこういう会社を受けています、こういう点に興味を持ってまして」
と説明ができれば、特に問題はありません。


むしろ、優秀な方の場合だと、
他社も受けているということがわかると、
選考急がなくちゃな、という判断基準にも使っていました。



当社とそちらの会社、どちらを選ぶか?という質問に対しては、
さすがに、そちらの会社を選ぶ、と言われると、
よっぽど優秀な方でない限り、面接官のテンションは落ちますけどね。





というわけで、この質問に対しては、

「いえ、受けているのは御社だけです!」

という回答は、別にマイナスではないけれども、
プラスにはなりませんよ、ということを
お伝えしたかったわけです。




【関連記事】
【キャリア】採用可否の意思決定を急がせるコツ
【新卒・キャリア】内定出たらウチに来ますか?



スポンサーサイト



【新卒・キャリア】質問の意図を説明したほうがいいこと

2010年02月18日
面接の中で、応募者の立場から面接官に質問をしたことのある方は
結構いらっしゃると思います。


今日は、その時の注意点について。


質問をするときは、

必ず質問の意図を説明すること

が非常に重要です。


この2つのケースを比べてみてください。


Aパターン:
「何か質問はありますか?」
「はい、去年新卒で入社された方は、どんな仕事をされていますか?」
「えーと、それは職種をお答えすればいいですか?」
「はい。」
「そうですね、営業職が多いですよ。」


Bパターン:
「何か質問はありますか?」
「はい、去年新卒で入社された方は、どんな仕事をされていますか?
というのも、私は御社でこんな職種でこういう風に働きたいと思っているのですが、
実際に去年入社された方が、今どんな仕事をされているか、ということは、
1年後の私の姿でもあるだろうと思っているのです。
なるべく具体的にイメージしたいな、と思っていまして。」
「ああー、なるほど。
そうですねー、みんな苦労してますよ。
営業職で外を飛び回ってね。お客様のところに行って叱られたりしてね。
でも、1年目に苦労しておくのと、そうでないのでは、
3年、5年経ったときの成長の度合いが違うから、頑張ってもらわないとね。」



まあ、ちょっと大げさですが、こんな感じでしょうか。


質問する内容だけでなくて、その質問によって自分が何を知りたいのか、
ということを明確に伝えないと、
相手から期待していることに関する返答は返ってきません。



もっと身近な例ですと、こんな感じです。


「食べ物、何が好き?」
「うーん、なんでも好きだよ。」


「食べ物、何が好き?今夜おごってあげるよ。」
「まじで?焼肉!!焼肉が好き!!」



という感じです。(身近な例すぎか?)



ちょっと意地悪な面接官にあたると、
意図を伝えずに質問をすると、

「その質問で、何が知りたいの?」

と切り返される可能性もあります。



最初から、質問内容+その意図の説明、という流れで話をしたほうが、
求めている答えにスムーズにたどり着きます。




あえて質問の意図を伝えずに、相手が何を答えるのかをチェックする、
という方法もあるにはありますが、
面接で、しかも応募者の側ではやらないほうが無難でしょうね。






【関連記事】
【これだけはやめておけ】最後に、何か質問はありますか?


【新卒】30歳になったときのことを考えている女子大学生はほとんどいないこと

2010年02月14日
新卒の面接の際につくづく思っていました。

男子学生よりも女子学生のほうが有能なんだよなあ。




まあ、最近は「大学卒業したらお見合いして結婚するの」なんていう女性は
そうそういるとは思えませんし、
ほとんどの学生さんが働くことになるのだとは思いますが、
「就職活動をするほど、真面目に働くかどうか」に悩む確率は
女性のほうが高いと思われます。



男性の場合…いずれにせよ働かなくてはならない。きっと一生。
      もちろん就職活動しなくてはならない。
女性の場合…自分は一生懸命働こう。だから就職活動する。


というわけで、新卒面接で出会う学生さんを、男女で比較すると、
女性のほうが気合いが入っている人が多いわけなのです。

なので、女性のほうが優秀に見えちゃったりすると。




ところが、ここで結構重要なのが、
女性の場合だと、30歳前後くらいに、もう一度「自分にとって仕事とは何か?」
と悩む時期がやってくるということなのです。


特に独身でバリバリ仕事している人であればあるほど。



周囲がどんどん結婚して仕事から(一時的であれどうであれ)引退し、
子供を産んだりしているのを傍目に見ながら、
今の自分に対して、ちょっと悩みだしちゃうわけですね。

そして、「よし!資格とろう!」とか「よし!留学しよう!」という
ブームがやってくるわけです。



まあそんなわけで、
就職活動をせっせとしている時期に、30歳になったらどうなっているか、
ということを具体的に考えている女子学生はほとんどいないと思う訳です。

新卒で就職する際に、30歳になったらどうするか、を明確にイメージしていたら、
その年齢になったときにイチイチ悩みませんからね。


結婚してるのかなあ。してるといいなあ。
仕事してるのかなあ。どうなんだろうなあ。



といった考えが、誰の心の中にもあるのだろうと思います。



ま、そんなわけでですね、
どうせ30歳間近になったらどうせ悩むわけなんですから、
今のうちに色々な会社と、色々な働き方を見ておくといいと思うのですよ。


30歳になったときに、
「何がなんでもこの仕事を続けたい!」と思えるような、
そんな仕事をしていれば、別に悩む必要はないわけですから。



ちなみに別に、結婚したら仕事をやめる、
という選択肢を軽んじているわけではありませんので、あしからず。


すみません、ちょっとまとまりが悪いですが、今日はこんな感じで。



【関連記事】
【新卒】院卒向けの面接マニュアル
【新卒】企業を「選ぶ」立場にあるSランク大学生


【新卒】適性検査は、「自分の思う自分の姿」であること

2010年02月11日
今時期、来年卒業を迎える学生さんたちが、
粛々と就職活動に向けて活動中のようです。

街中でも、「最近就職活動はじめましたよ」感丸出しの
女子学生なんかを見かけるようになってきました。



というわけで、久しぶりに新卒さん向けの記事です。


代表的な筆記試験であるGAB、OPQの話は以前書いたことがありますので、
今日は「適性検査とはいったい何なのか」という話題です。




よく職業適性検査、といったもので、
「あなたは○○の職種に向いています」といったことを判定するものがあります。

まあ、内容的には占いのようなものだと思って頂ければいいと思いますが、
これらの検査は基本的に、

自分で自分がどういう人間だと思っているか

ということを映し出すものです。


ここで間違ってはならないのは、

あなたはこういう人間です、ということを示しているものではない
ということです。




根本にある考え方は、
「人は、自分はこうだ、と思っているとその通りに行動する」
というものです。




例えば、こんな感じでしょうか。


Aさんは、超美人です。
それはもう、初対面の人は100%「あ、美人だ」と思うくらいの美人です。

ところが、Aさんは、美人なばっかりに過去に何度もイジメを受けてきました。
その結果、「自分は周囲に迷惑をかけるダメな人間だ」と思っています。
もちろん、自分が美人だなんて、これっぽっちも思っていません。

結果として、Aさんの行動は、もちろんモテる女性のそれではありません。
なるべく邪魔にならないように、人目につかないように、
いつも気をつけているからです。





ドラマだったら、ここで素敵な男性が現れて、
Aさんの眼鏡をそっと外してやり、「君はなんて綺麗なんだ」と言って
愛を告白しちゃったりして、その後、Aさんはめきめき綺麗になりましたとさ、
なんてことになったりします。


まあ、そんな余談は置いておいて、
なんとなく想像して頂くと、

「人は、自分はこうだ、と思っているとその通りに行動する」

ということの意味が分かって頂けるかと思います。



つまり、面接にしろ何かの筆記試験にしろ、

その人がどういう人かということを客観的にパーフェクトに表現する
手段は今のところひとつもないわけで、

だからこそ、

その人が自分のことをどう思っているか、ということを通じて、
その人がどういう人なのかを知ろうとしている、というわけです。




要するに、
自分が自分に対する考えを変えれば、
自分なんて簡単に変わっていくものなんですよ、
ということを言いたかったわけです。







【関連記事】
【新卒】SPIとGAB+OPQ
【新卒・キャリア】美人は面接に合格しやすいか

【その他音楽】Frederick ? Patti Smith

2010年02月09日
元人事ブログなのに、2夜続けてPatti Smith です。
調子に乗ってすみません。

今日はFrederickです。



確かFrederickって、彼女の旦那さんの名前じゃなかったかな。
英語はよくわかんないので、なんて言ってるのかはよく知りませんが、
この曲もやっぱり、聴き比べてみると、年をとってからのほうがずっといいです。

この画像は、Pattiの顔が全く見えませんが、
とても楽しそうに歌っている感じがよく伝わってきます。






それに聴き比べると、どうもこう、人生の円熟味みたいなのを感じさせられます。

30年前の歌い方も、素敵なんですけどね。
なんでしょう、心への圧迫感が違います。
(この時、彼女はすでに30オーバー。)




歌うことが人生を支えて来たのだろうな、と、そんな気になります。

彼女にとっての歌のような、仕事がそんなあり方のものであれば、
人生のありようも変わるのだろうなあ、と心を揺さぶられます。


いわゆる天職というやつでしょうね。
そういうものにめぐりあえたら、最高の幸福だろうと思います。




【関連記事】
【その他音楽】Because the Night ? Patti Smith





【その他音楽】Because the Night ? Patti Smith

2010年02月07日
今日は久しぶりに曲の紹介です。

Patti Smithの「Because the Night」。
この曲、たまにどうしても聴きたくなることがありまして、
先週はその気分でした。

この方、年を取ればとるほど、色んなものがスルドくなってきている気がします。




昔と比べると、歌い方が抑え気味になっています。
おそらく、初めて彼女を見た人だと、最初の数分は「何このオバサン」っていう感じかもしれません。

でも、そんな方でも、中盤から後半にかけて目が離せなくなるのではないでしょうか。



Because the night belongs to lovers
Because the night belongs to lust
Because the night belongs to lovers
Because the night belongs to us

だって夜は恋人たちのものだから
夜は欲望のものだから
だって夜は恋人たちのものだから
夜は私たちのものだから





決して顔立ちがきれいと言われる類の人ではないと思いますが、
歌っている彼女は本当に美しいと思います。


体の中に、音楽があるのだな、ということをつくづくと感じさせてくれます。

自分の中に何かがあって、それを表現する術を知っている、というのは
ものすごくうらやましいことです。


そして、歌い終わった後の笑顔がなんとも言えない。



若い頃の彼女も、とても好きです。

↓↓




【関連記事】
【その他音楽】Tonight, Tonight ? The Smashing Pumpkins




【新卒・キャリア】仕事だと思えば、わりと何でもできてしまうこと

2010年02月03日
すみません、風邪ひいて更新が滞ってました。


まあそれなりに働いていますと、
お前、もうちょっと仕事だと思ってわりきれよ、というケースも
お前、いくら仕事だからって、そこまでやっていいのか、というケースも
それなりに見る機会があるわけなのですが、

ちょっとおもしろい記事を見つけました。

元借金取りだけど質問ある?



借金取りをやっていたことのある人の話は聞いたことがなかったので、
なかなか面白かったです。

そして、「元借金取り」という言葉からイメージされる人物像とは
かけ離れた、この真摯な回答。絶妙ですね。
すみません、消費者金融、という業界に対して特別なイメージを持ってた自分に気づかされました。




しかし、読んでいてつくづく思うのは、
いったん「仕事」としてやりだしてしまうと、
どんな状況も「普通」になりえるんだなあ、ということです。


まあ、殺し屋、という職業が実際に存在する(だろうと思われる)のと同じでしょうか。



新卒さんなんかで、「やりたい仕事と違うんです」と言って
会社を辞めていくタイプの人たちとは真逆の傾向ですね。
どんな状況下でも、なじんでしまうという。


どんな状況でも不満を抱く、というのもある種の才能だよなあ、と思っていますが、
どんな状況でもなじんでしまう、というのも同じくですね。



個人的には、わりと後者のタイプだと自覚していますので、
たまに「本当にこれでいいんか?」と自問自答しなくてはいけないなあ、
とちょっと反省してみました。


毎日じゃなくて、たまに、でいいと思うんですけどね。







【関連記事】
【新卒】やりたい仕事と違う







 | HOME |