【その他】ブログ1周年

2009年11月29日

今日は小ネタです。

ブログを書き始めて、ちょうど1周年です。
1年前の明日、初回のブログを書き始めました。


書き始めた頃は、今とトーンが違い、
恥ずかしいので読み返せません。

まあ、でも削除はしなくていいか、と思っています。


それでもやっぱり、当初の頃とトーンがかなり違うことは
認識をしていまして、時々、まいったなあ、と思ったりもします。

ですが、最初の頃はああいうトーンでしか書けなかったのと同様に、
最近では、こういうトーンでしか書けないのが事実です。




私は普段、人事とは関係のない仕事をしていますし、
ここに書いているような話題について、
人と話をすることもありません。


だからなお一層、なのでしょうが、
こういう場で、考えたことについて書ける、ということが
私にとっては非常に大きな意味を持っており、
自分自身を支えてさえいるのではないかと思っています。



大抵は、採用担当者をやっていた頃の自分の経験を振り返って
ネタを書いているのですが、

採用担当者が嫌で転職を決意した自分自身のことを、
青いな、と思ってみたり、
正直だったよな、と思ってみたり、
わかってなかったよな、と思ってみたりします。



面接を受ける側の方も、面接をする側の方も、
どちらにせよ、このブログを読む必要にかられているような
状況にある方々にとって、

その経験が、後で振り返ってみて、
なんとなく気恥ずかしいけれども、
悪くない経験になることを願っています。


ああ、あの頃は、自分は必死だったなあ、と。





最近、ちょっと更新ペースが落ちていますが、
まだまだこのブログをやめる気はありません。



引き続き、そして、改めて、よろしくお願い致します。






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【面接官の心得】未熟さを認める

2009年11月28日
久しぶりに面接官の心得的な内容です。

もうちょっとだけ、人を認めよう - 父は忘れる -

面接官の心得、でもありますし、上司の心得、ともとれる内容です。


この記事を書いた方は、カーネギーの「人を動かす」を読んで、
色々と考えられたようですが、
私はこの感想の記事を読んで、色々と考えさせられました。



仕事の上でも、面接でも、相手の未熟さを受け入れる
というのは結構難しいことです。

おまけに、相手が自分より年上だったりすると、なお一層難しいです。



基本的に、人が誰かのことを判断しようとするときには、
パーフェクトを求めがちなもので、
これからどのように成長してもらうか、そうするには自分はどうしたらいいか、
ということを忘れがちになります。


そしてさらに、その人がどういう成長曲線を描くかは、
自分にかかっているんだぞ、ということも含めて。




特に、あまり規模の大きくない企業で働いていると、
その人が「今」できることだけに目が向いてしまって、
「これから」どうなっていくか、ということに気を配れなかったりします。

そこは私自身の未熟さだなあ、と。



まあ、自分自身もそうなのですが、
今までの社会人人生の中で、今できることが数年前にもできたかというと
全くそんなことはなく、周囲の人たちの仕事ぶりを見ているうちに、
できるようになったことがたくさんあります。




面接に応募してきてくれた相手や、一緒に働く人たちが、
今はできないことでも、

自分が一緒に働くことで覚えてもらえることだったり、
教えてあげられることだったり、
むしろ教えられることだったり、


そういうことの価値を、もうちょっと信じてみようかなあ、と
思わされた内容でした。



まあ要するに、自分だってパーフェクトなわけじゃないのに、
周囲にパーフェクトを求めてはいかんな、と反省した今日でした。






【関連記事】
【面接官の心得】優秀な上に性格のいい人材をベンチャーが採用するのは難しいと思うこと


【心の問題】「うつ」な人が転職するときに気をつけるべきこと

2009年11月27日
久しぶりに「心の問題」シリーズです。

うつ状態なのか、うつ病なのか、という問題はさておいて、
「うつ」な状態に陥った方が、転職をする時に注意すべきことについて。

面接のときに、うつであったことを伝えるかどうか、
という点に関しては、以前記事を書いているので、
そちらをご参照ください。


今日の内容は、いざ転職しよう、という時に、
自分の中で整理をしておくべきだと思うことについてです。


うつな状態になるには、原因があります。
その原因は、大きく2つに分かれます。


・職場環境
・プライベートな環境


うつになった原因が、あからさまに職場環境にあった場合、
転職して環境を変えれば、同じ状況になる可能性は低いと言えます。


つまり、「自分はこういう状況に弱い」ということが
認識できていれば、その状況を避けることができるからです。


その原因が、プライベートな環境にあった場合は、
そういう環境に陥らないように自分でコントロールさえ可能であれば、
なんとかなるものです。


ですが、客観的に見て、その原因が、
職場環境にもプライベートな環境にもない、と判断される場合、
転職には慎重にならないといけません。


ここで大事なのは、あくまで「主観的に」ではなく、
「客観的に」という部分です。


「あー、そりゃきついわ。」という職場環境でもなく、
「あー、そりゃ大変でしたね。」というプライベート環境でもなく、
うつな状態に陥ってしまった人というのは、
転職にあたってのハードルが高くなります。


それは、「個人の資質」の問題だと捉えられてしまうからです。


個人的には、人間誰しも心を病んでいると言っても過言ではないと
思っているのですが、
「うつになりやすい人」「心の弱い人」というレッテルが存在するのも
確かな事実です。



だから、自分のケースがそう判断されそうだと思ったら、
うまくアピールすることが大事ですよ、と思うわけです。



【関連記事】
【心の問題】うつ病→休職→退職→転職
【心の問題】うつ「病」なのか、うつ「気味」なのか

【その他】このブログに訪問する方の検索キーワード

2009年11月25日

今日は、ちょっとした小ネタです。

このブログに訪問してくださる方の7割くらいが
検索エンジン(Yahoo!とかGoogle)でキーワード検索して
ここにいらしているのですが、
ちょっとおもしろいので、その内容を公開してみます。


ここ1ヶ月間の検索キーワード:TOP10

1位:面接官の心得
2位:ありえない質問
3位:元人事
4位:採用される人と採用されない人の違い
5位:公務員 面接の心得
6位:面接結果 遅い
7位:人材紹介
8位:グループディスカッション コツ
9位:面接 連絡 遅い
10位:志望動機

※Google Analyticsからのデータ。



数で言うと、ぶっちぎりで「面接官の心得」なのです。

ということは、検索されているのはおそらく面接官側の方で、
その点が非常に興味深いです。


景気も悪いわけだし、面接官は「採用してやる」というスタンスで
ふんぞりかえっていたって、不思議ではないわけです。

にも関わらず、検索してまで「面接官ってどうやったらいいんか」
について調べている方たちが大勢いる、
という事実に驚かされます。


自分が採用担当をしていたときには、
結構ふんぞり返っていたけどなあ、と。
みんな真面目だなあ、と。


人が人を判断する、ということは、本当に難しいことで、
初めてそういうシーンに立たされたときに、
何かの基準が欲しくなる気持ちは非常によくわかります。


個人的なことを言えば、
自分が誰かを判断するなんて無理だな、と思って
人事からの転職を決意したわけでして、
そのあたりの迷いについては、十分承知しているつもりです。


採用の可否を判断するときには、
その答えがNOである場合は特に、
自分だからこそ、この人の採用にYesと言えないのかもしれない、
という目線は持っておかなくてはいけないと思うわけです。


答えが出せるのは、一緒に仕事をやりたいかどうかだけであって、
その人の良し悪しは、誰にも決めることはできない、
と思っています。個人的には。


そのあたりの悩みが、よく現れているなあ、
と検索キーワードをチェックしながらしみじみと思うわけです。


【新卒】院卒向けの面接マニュアル

2009年11月22日
大学院に通っている方向けの面接マニュアルを書こうと思ったら、
既に以前、同様の記事を書いていたことを思い出しました。


【新卒】高学歴なのに、就職先がないなら


そ、そんなに昔じゃないのに、すっかり記憶から抜けていた・・。
どういうことだ・・・。



今年は、大学院の進学率が高いだろうと思われます。


その分、学生さんの子供を持つご両親の負担は増えるってことで、
そういう状況を考えると、
簡単に定年退職なんてことはできないってわけで、

近視眼的な見方ではありますが、
引退する人が減って、入団する人が減ってる、という状況なわけです。


ある程度、人材がリフレッシュされていかないことには、
組織はリフレッシュされないわけで、
組織的な活力というのも落ちていくといっても過言ではないわけで・・。


非常にイヤな言い方をすれば、
不景気をきっかけに、日本はどんどん袋小路に入っていっている
気がしてならないわけです。


とまあ、そんなことを考えていると、
どんどん暗い気持ちになってくるわけなのですが、
ひとつここは、明るく院卒の方の就職について考えてみようと思います。


院卒の学生さん、というのはある一定以上のレベルでの優秀さ
(要するに頭の良さ)が保証されている、という安心感はあるものですが、
私が出会った中でも、抜群に優秀な方が一人いました。


その方の優秀さを支えていたのは、
「自分は、他の人たちよりもスタートが遅れている。」
「だから、絶対に負けたくない。」
という、とっても単純な(失礼)理由でした。


スタートが遅れている、というのは、モチロン
働き始めた年齢が遅かった、という意味ですが、
その方は、そのことに強烈なコンプレックスを抱いていたわけです。


まあ、単なる負けず嫌いとも言えます。


でもですね、やっぱり人を突き動かすのは、
そういう単純な理由なんですよねー。

負けたくない、とか、偉くなりたい、とか、有名になりたい、とか。


それは別に、大学院に進学していようがいまいが、
持っている人は持っている素質だとは思いますが、
大学院に進学して、人よりも長く学生生活を送ることで、
「負けられない理由」というのが増えることも確かだと思います。


だから、その理由に押しつぶされない強さがある、
と自分で信じられるなら、
不景気だろうがなんだろうが、自分の進路を悩むことはないと思います。


要するに、今日書きたかったことは、

やりたいと思ったことをやればいいじゃん、
自分の人生の責任を取るのは、自分なんだしさ。

という無責任な内容なわけです。



【関連記事】
【新卒】負けず嫌いって素晴らしいと思う事

【新卒】新卒採用における面接設計

2009年11月16日

前回からの続き、今日で面接の設計シリーズはいったん終わります。

わりと大規模に新卒採用を実施する企業にとって、
新卒採用の面接設計は、中途採用のそれよりも重視されています。


というのも、新卒採用って、そもそも何を基準に判断するか?
ということが結構難しいからです。

即戦力としてのスキルを身につけているほどの学生さんが
そうそういるわけでなし、じゃあ、
どういう人柄が自社で活躍できるかということだけに絞って採用をすると、
同じようなタイプの人ばかりの企業になってしまいますからね。


20人程度の新卒さんを採用する企業で、
だいたい4回から5回くらいのステップがある、と考えられるかと思います。


書類選考だけで、一次審査を終わらせる企業もありますし、
セミナーなんかを開いて、その場で集団面接をしてしまう企業もありますが、

一次選考:書類選考
二次選考:筆記試験
三次選考:グループディスカッション
四次選考:面接その1
五次選考:面接その2

みたいな感じが一般的でしょうか。

企業によって、どれを何次選考で実施するか、という違いはありますが。


はっきり言って、この場合、三次選考までは、
「フルイにかける」ことが目的である、と言っても過言ではないと思います。


あ、あくまで、五次面接まで実施しないといけないくらいの規模で
学生さんの応募が殺到する企業、という前提ですけど。


なので、1対1の関係(?)に持ち込むまでは、
もうひたすら、いかにして集団の中で生き残るか、という競争になるわけです。


各フェーズにおいて気をつけないといけないこと(応募者目線で)
については、今まで色々と書いて来ているので、
ちょっと置いておくとしまして、
内定に至るまでは、これくらいのステップは当然待ち構えている、
ということを理解されていればいいかと思います。


まあ、なので面接の設計という観点からお伝えできるのは、
グループディスカッションくらいまでのレベルで選考NGになってしまったとしたら、
それはフルイにかけられてしまった、ということなので、


自分の何がフルイにかけられる要素だったのか、

または、

自分の何がフルイを通過できない要素だったのか、

という視点で、自分の発言・行動をチェックしてみるといいと思うわけです。


まあ、それがなかなか難しいんですけどね。




【関連記事】
【キャリア】中途採用における面接の設計
【新卒・キャリア】「面接の設計」という考え方
【新卒】グループディスカッションのコツ





【キャリア】中途採用における面接の設計

2009年11月15日
昨日の続き。

中途採用の場合には、各面接で何をチェックしているかは
わかりやすいケースが多いです。


一番多いケースは、昨日例にあげた、これですね。

1次面接・・現場の人がスキルチェックをする。
2次面接・・採用の責任者(部門長&人事責任者)が人物チェックをする。


このケースの変化球として、
採用担当者だけで行われる面接が、一番最初に入ったり
一次面接と二次面接の間に入ったりするケースもあります。

人物チェック、とか、コンピテンシー面接、という名目で。


応募者を混乱させがちなのは、
こういう王道を無視した面接の設計の場合ですね。

一次面接にいきなり社長が登場したりとか、
面接の回数が何回あるかわからない、とか。


こういう場合には、この面接で何をチェックされているのか、
ということをあんまり気にしてもしょうがなかったりします。


「あ、きっとこの面接は、こういうことをチェックしているんだろうから、
それにあわせてこう答えよう」
なんてことを考えていると、色々と気を回しすぎて、
本来の自分の力を発揮できなかったりするからです。


意図があって、いわゆる一般的な面接、
とは違う設計をしている可能性もありますが、

そもそも、各面接でのチェックポイントを設定できるほど、

社内の権力構造が整っていない

なんていうケースもあるからです。


誰がOKって言ったら、採用してもいいのか、というラインが不明確なので、
とりあえず関係各位全員に会わせてたりね。

大企業病に陥っている企業なんかでは、
よく見受けられるケースです。



だからこそ、こういう肩書きの人のあとに、
どういう人が面接に登場してくるか、
なんていうことを観察していると、

その企業の状況がよくわかっておもしろかったりします。


場合によっては、面接ステップの設計状況を知るだけで、

こういう会社には就職したくないなあ

なんて思うケースも、大いにあると思います。


だからこそ、そのあたり、注意深く観察してみると、
おもしろいと思いますよ。

なんなら、面接で質問してもいいと思います。


「こないだ、Aという部署の部長さんにお会いして、
その後、Bという部署の部長さんにお会いして、
今度はCという部署の課長さんとお話させて頂いている、というのは、
どういった意味でいらっしゃいますか?」

なーんてね。

聞いてみても、全然いいと思います。



【続き】
【新卒】新卒採用における面接設計

【関連記事】
【新卒・キャリア】「面接の設計」という考え方
【新卒・キャリア】いわゆるコンピテンシー的な


【新卒・キャリア】「面接の設計」という考え方

2009年11月14日
先週はまったく更新してなくてスミマセンでした。

最近、久しぶりに激務に見舞われていますが、
そんなにハードワークこなせるほど若くねーんだっつの、と
心の中でつぶやいています。



さて、本日は面接設計についてです。

この話題は多少長くなりそうなので、3回くらいにわけようと思います。


基本的に、面接が複数回に及ぶ場合には、
それぞれの回に目的があります。

キャリア面接で一番よくあるパターンは、
1次面接・・現場の人がスキルチェックをする。
2次面接・・採用の責任者(部門長&人事責任者)が人物チェックをする。
というパターンでしょうか。

新卒面接だと、通常、もっと回数が多いですかね。



こういう面接の設計がちゃんとできていない企業もあるにはありますが、
そこそこの規模になってくると、大抵は、一応の目的があります。


応募者側からすると、
「今、この面接では何をチェックされているか」
ということを理解しておく、ということは結構重要です。


その心構えによって、話す内容も変わってきますしね。


私自身は、採用担当者をしていたこともあり、
自分が転職するときには、
「この面接では何をチェックされているのか」ということを
意識して受け答えをしていました。

あんまりやりすぎると、企業側に迎合する姿勢になってしまうので、
バランスが難しいんですけどね。


でも、そういう考え方が一般的とも限らないと思うので、
そこんところについて、次回以降、詳しく説明していきます。


【続き】
【キャリア】中途採用における面接の設計
【新卒】新卒採用における面接設計

【関連記事】
【新卒・キャリア】面接でウソをつく必要があるか(1/2)


【RC・キヨシロー】ヒッピーに捧ぐ

2009年11月08日

ストレートで、心に刺さる喪失の歌です。


ヒッピーに捧ぐ




ホリ・プロ時代のオレたちのサブ・マネージャーやってた
オオシ ロくんのアダ名が"ヒ ッピー"って言うんだ。

彼は頭も凄くいいヤツでさ、不遇時代のオレ達をけっこう励まし てくれてさ、
「清志、オレがおまえらを有名にしてやる」なんてね 。
その彼が、ある日突 然死んじゃったわけ。

ポックリ病だった。 そりゃショックだったよ。
これからって時だったもん...



↑キヨシローが亡くなった後に発売されたロッキンオンに載ってました。

そっか、ヒッピーって実在の人物だったんか、という
ことで納得。


後半のキヨシローの慟哭がつらすぎます。
この映像のキヨシロ、ガリガリだし・・。




この曲を聞くと、いつも思い出すのは、「喪失」です。

心が空っぽで、どうしようもなくて、
ああ、これが喪失っていう、失うっていうことなんだなと。

できれば、生きていく中で、
あんまりたくさんは経験したくない思いです。



気分がどん底の時には、「元気を出せ」と言われても
全く心に響かないものですが、
このキヨシローの泣き叫ぶ声を聞く事で、
救われる方もいるのではないかと思います。



あ、すみません、なんか暗くなっちゃいました。
まあ、しょうがないか、ヒッピーに捧ぐ、ですからね。



【関連記事】
【RC・キヨシロー】カテゴリ


【第2新卒】第二新卒として転職活動するときの心がけ(続き)

2009年11月07日
【第2新卒】第二新卒として転職活動するときの心がけの続き。

第2新卒の人(就業中)が、新卒面接に混じっていたら、
自分だったらこんなことを質問するな、という内容の解説です。


・今、どんな仕事をしていますか?
・その仕事の中で、どんな成果をあげましたか?

・なぜ、転職したいと思われていますか?
 (あえて、「転職」という言葉を使います)
・そのことについては、上司の方々には相談されていますか?
・あなたがやりたいと思っていらっしゃることは、今の会社ではできませんか?
・なぜ、できないのですか?



まず、前提として、私は転職反対論者ではありません。
(自分も転職経験ありありですし)

それでもやっぱり、新卒で入社して1年経たないうちに退職・転職をする、
ということには抵抗がありますし、
そこには納得できる理由が欲しいな、と思います。

まあ、わりと社会人としてはありふれた感覚だと思います。




・今、どんな仕事をしていますか?
・その仕事の中で、どんな成果をあげましたか?


この質問にはですね、
「入社して半年程度であげられる成果なんて、ほとんどないに等しい」
という前提があります。


実際、よほどの専門技術が必要とされる専門職でない限り、
新卒さんが即戦力になることは、ほとんどありません。

ですから、ここには「できてない自分」を認識していて欲しい、
という気持ちが隠されています。



・なぜ、転職したいと思われていますか?
 (あえて、「転職」という言葉を使います)
・そのことについては、上司の方々には相談されていますか?
・あなたがやりたいと思っていらっしゃることは、今の会社ではできませんか?
・なぜ、できないのですか?



次のステップとして、
今の仕事が「できていない」ことがわかっていながら、
なぜ違う仕事をしたい、と思っているのか、しかも違う会社で?
ということを聞いています。


今の職場がツライから、キツいから、逃げたい、
という理由なわけじゃないよね?という点と、

あなたが転職を志している、ということを
周囲が理解して応援してくれているようであれば、
それがベスト、という気持ちが込められています。



こうやって書き出してみると、
転職しようと思っている就職1年目の方にとっては、
かなりハードルの高いことだよなあ、と思います。


30歳近い転職希望の方でも、
これらの質問にスラスラ答えられる方はそんなにいないように思います。


ですが、だからこそ一層、
これらの質問にビシっと答えられるくらい、
自分の考えが整理されており、行動を伴っていれば、

必ずどこかに内定がもらえるはずですよ、と思うわけです。


【関連記事】
【第2新卒】第二新卒として転職活動するときの心がけ

【第2新卒】第二新卒として転職活動するときの心がけ

2009年11月04日
コメントを頂いて、なるほどなーと思ったのですが、


今年、新卒1年目だけど、もう一度就職活動したい

という方が、チラホラといらっしゃるようです。

そうか、第2新卒と言えば、退職済みの方ばかりを想定していましたが、
そういうケースもあるんだなと。


こういうケースは、今年の新卒1年目の方よりも、
来年のほうが更に増えそうな気もしますね。

去年の今頃から、がっくりと景気が落ち込み始めたので、
とりあえず就職は決まって働き始めたけど、
引き続き就職先を探し中、といった感じで。



新卒で今年から働きだしたのですが、という方が、
新卒の面接の中にいらっしゃったら、
おそらく私はこう質問するだろうと思います。


・今、どんな仕事をしていますか?
・その仕事の中で、どんな成果をあげましたか?

・なぜ、転職したいと思われていますか?
 (あえて、「転職」という言葉を使います)
・そのことについては、上司の方々には相談されていますか?
・あなたがやりたいと思っていらっしゃることは、今の会社ではできませんか?
・なぜ、できないのですか?



これらの全てに納得がいったら、
そこで初めて、その方を新卒と同じ目線で面接するだろうと思います。


うーん、ちょっと厳しいかもしれません。

ですが、以前記事に書いたように、
いわゆる第二新卒の方への風あたりというのは結構厳しく、
このあたりの理由について、面接官自身が納得していないと、
「この人を採用したい」と主張するときに周囲を納得させられないのです。


ここにあげた質問内容について、
明日、細かく解説したいと思います。


【続き】
【第2新卒】第二新卒として転職活動するときの心がけ(続き)

【関連記事】
【第2新卒】第2新卒の退職理由(その2)


【新卒・中途】就職活動中の落とし物

2009年11月03日

先日、
【新卒・キャリア】好きな事を仕事にすると給料が安くなりがちなこと
という記事を書きながらも、なんだかなあ、
と思っていたところに、いいものを見つけました。

不覚にも、心動かされてしまいました。

↓↓
就活中に凄いもの拾ったwwwww

あの……落としものですよ?

          .∧__,,∧
        (´・ω・`)
         (つ夢と)
         `u―u´

あなたのすぐ後ろに落ちていましたよ?


※ブラウザによってはズレてるかもしれません↑



就職活動中の学生さんだけでなく、
30代、40代の方が読むと、なんだかグッと来る内容だと思います。


2ちゃんねるって、どこの誰かわからない人同士が
コミュニケーションをしているので、
悪意だけに満ちあふれていてもいいはずなのに、
たまにこういうコンテンツに出会ってしまうところが、
まるで人生そのものを暗示しているようで、
だからこそやめられないんだろうな、と自分では思っています。


個人的には、この意見にちょっと近いです。

夢なんて最初から持っていない俺は勝ち組
漠然とした虚しさならあるがな


いや、別に勝ち組とは思っていないですけど。



学生さんたちにとっては、まさしく就職活動という場は、
自分の生き方を決断し、自分の価値をはかるものであって、
だからこそ、昨今のように不景気で選択肢が狭まるというのは、
生き方の選択肢が狭まるということで、
ものすごい閉塞感を与えているだろうと思うのです。
もしかしたら、身分制度に縛られて
自分で職業を選べなかった江戸時代以上に。

そもそも、職業なんて、自分では選べないものだと思っていると、
そこに夢を抱く可能性は低くなりますからね。



自分には、色々な可能性がある、と思って生きて来たのに、
実際はそうでもない、という現実を突きつけられる、
就職活動という場所なのだと思います。




まあでも、それは、「大学生が一般的な方法で就職先を決める」
方法としての就職活動だけに限って言えば、ということに過ぎません。


その気になりさえすれば、あなたには今から
アラスカあたりに行って、オオカミと戯れる生活も、
沖縄あたりに行って、海に潜って魚を捕る生活も、
どこかの師匠に弟子入りして、伝統芸能を継ぐ生活も、
なんだってあると思うのです。


そういうことをするにあたっての一番の障害は、
自分にはそんなことは無理だろう、という思い込みや、
自分がそんなことをしたら周囲が嫌がるだろう、という余計な配慮や、
そんなところだと思うわけです。


あなたが、自分のやりたいことをやるのを、
阻止しようとする人など、そうそういないということと、
もしそういう人がいるなら、
一時的にでもその人から遠ざかったほうがいいですよ、
と思ったりするわけです。


なんだか今日は、ちょっと余計なお世話な感じのことを書いてしまいました。


【参考記事】
【新卒・キャリア】企業の内情を調べるのに、2ちゃんねるは役に立つか(2/2)


【新卒・キャリア】好きな事を仕事にすると給料が安くなりがちなこと

2009年11月01日
職業に貴賤はない、というのは全くそのとおりだと思っているのですが、


それとはまた別な基準で、

稼げる職業と、あまり稼げない職業があるのも、

またひとつの事実です。


好きな事を仕事にして、それでいてお金がジャンジャン稼げる、

という状況は、多くの人にとって理想的な状況だと思いますが、
その状況にたどりつけるのは、
本当にごく一部の、すばらしく才能がありつつ、
かつ血を吐く程の努力をしている人たちだけです。


そうなると、普通は、
それなりに好きで、それなりに稼げる仕事をしながら生きていくわけですが、
ここの微妙なバランスは、人によって様々です。


ただ、確実なのは、
「好き」のほうにバランスを傾けると給料が安くなりがち
という事実だと思っています。


その人の「好き」が世にも非常にまれな「好き」であれば
また話は別なのですが、
普通の人が「好き」と思うようなことは、
わりと多くの人が「好き」と思うことです。


すみません、まどろっこしい書き方をしてしまいましたが、
その代表的な職業が、アパレル系と音楽系の仕事です。


いずれも、「好き」な人が多くて、かつ給料が安い仕事です。

トッププレイヤーになるならまだしも、
普通に働く上では、他の職種と比較すると給料が安いことがほとんどです。



面接官をしていた頃、
それなりに年がいっていて、優秀な方でも、
「ええっ!!」と思うくらい年収が安い方々にお会いすることがありましたが、
その中の多くは、いわゆるアパレル系もしくは
CDショップ系の店舗で働いていた方でした。


仕入れと在庫の関係、日々または月次での売上げ管理、
顧客対応など、決して「簡単」とは言えない仕事なんですけどね。

やっぱり、需要と供給のバランス、ということで、
希望する人が多い仕事は、安く使われがちなんだなあ、という
なんだか無情を感じる事実なのでした。



だから、自分の「好き」が、いわゆる世間一般的な「好き」で、
それを仕事にしていきたい、と思われるのであれば、

給料が安くてもそれに不満を抱かない気合いか、

好きな仕事で稼いでみせる、という気合いが、

ものすごく重要だと思うのです。


【関連記事】
【新卒】働くことに何を求めるのか

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