【心の問題】うつの連鎖反応(ストーリー版)

2009年02月26日
うつの連鎖反応」について、
私がこういうものではないか、と思うところを
今日はストーリー仕立てでご紹介です。


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同じ部署のAさんがどうも最近、きちんと会社に来ない。
朝、定時にちゃんと出勤していることがほとんどなく、昼過ぎや
遅いと夕方近くにやってくることもある。

マネージャーは、「あいつはほんと、仕事も遅い上に
会社にも来ないんじゃ、どうしようもねえな。」とかなんとか、
彼の悪口を言いながら、メンバーと笑っている。


そんな感じだから、Aさんが出勤してきた時の雰囲気もよくはない。
あからさまに文句を言ったりする人がいるわけではない。
でも、みんなが彼を無視している。
まるで、そのことについて話をしてはいけないようだ。
Aさんに、「なんでちゃんと来ないんだ」と正面きって聞く人もいない。

別にAさんが会社に来なくても、別にどうでもいいのだが、
彼の仕事が進まないせいで、私の仕事にまで影響が出ているのが腹が立つ。
彼の仕事は、社内の意見を取りまとめ、調整し、
週に一回の会議までに、全体の内諾をとっておくことだ。
 

そのことをマネージャーに訴えたところ、メンバー全員がいる前で、
「君、そんなことで仕事が進まないなんて私に訴えてくるなんて、
 認識が間違っているよ。何年やってるの?
 ちゃんと解決策を持ってこなくちゃ、
 ただのクレーマーと一緒だよ、クレーマー!」

正直、マネージャーが言っていることは支離滅裂だと思う。
だが、メンバーの前で、しかも他の部署にも聞こえるような
大声であんなことを言われて、私は恥ずかしさのあまり、
顔が熱くなり、口もきけなくなり、反論もできなかった。


マネージャーのことは、もうあてにしない。
私はAさんの分も仕事をカバーすることにした。

もはや彼は、ほとんど出勤しない。休んだままだ。
どういう扱いになっているのか、部署のメンバーは全く知らない。
どうやら「うつ病」らしい、といううわさを聞いた。


毎日、帰りが午前すぎになる日が続いた。

ある日、私は寝坊してしまった。
飛び起きて会社に電話し、急いで出勤した。
到着と同時に、開口一番、マネージャーがこう言った。

「ようやく重役出勤ですかー!」
上司は笑っている。みんな笑っている。
確かにそのとおりだ。私としたことが、どういうことだろう…。


どうもあれ以来、朝きちんと起きられない。いや、起き上がることはできる。
ただ、支度にひどく時間がかかる。
先日などは、靴を履こうと玄関に座ったまま、気づくと1時間も経ってしまっていた。

最初の頃は、定刻前に、会社に電話連絡をしていたが、
それすらも億劫になってき、メールで連絡するようになり、
ついには昨日は連絡せずに、結局会社に行けなかった。


どうもこのごろ、Aさんの気分がなんとなくわかるような気がしてきた。
これが、うつなんだろうか。



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私が見てきた中で、一番多かったのは
こんな感じのケースでしょうか。
(あ、ちなみに内容は完全なフィクションです。)


解説はまた明日。


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