【面接官の心得】未熟さを認める

2009年11月28日
久しぶりに面接官の心得的な内容です。

もうちょっとだけ、人を認めよう - 父は忘れる -

面接官の心得、でもありますし、上司の心得、ともとれる内容です。


この記事を書いた方は、カーネギーの「人を動かす」を読んで、
色々と考えられたようですが、
私はこの感想の記事を読んで、色々と考えさせられました。



仕事の上でも、面接でも、相手の未熟さを受け入れる
というのは結構難しいことです。

おまけに、相手が自分より年上だったりすると、なお一層難しいです。



基本的に、人が誰かのことを判断しようとするときには、
パーフェクトを求めがちなもので、
これからどのように成長してもらうか、そうするには自分はどうしたらいいか、
ということを忘れがちになります。


そしてさらに、その人がどういう成長曲線を描くかは、
自分にかかっているんだぞ、ということも含めて。




特に、あまり規模の大きくない企業で働いていると、
その人が「今」できることだけに目が向いてしまって、
「これから」どうなっていくか、ということに気を配れなかったりします。

そこは私自身の未熟さだなあ、と。



まあ、自分自身もそうなのですが、
今までの社会人人生の中で、今できることが数年前にもできたかというと
全くそんなことはなく、周囲の人たちの仕事ぶりを見ているうちに、
できるようになったことがたくさんあります。




面接に応募してきてくれた相手や、一緒に働く人たちが、
今はできないことでも、

自分が一緒に働くことで覚えてもらえることだったり、
教えてあげられることだったり、
むしろ教えられることだったり、


そういうことの価値を、もうちょっと信じてみようかなあ、と
思わされた内容でした。



まあ要するに、自分だってパーフェクトなわけじゃないのに、
周囲にパーフェクトを求めてはいかんな、と反省した今日でした。






【関連記事】
【面接官の心得】優秀な上に性格のいい人材をベンチャーが採用するのは難しいと思うこと


【面接官の心得】中小企業の採用担当者が新卒採用業務で次にやるべきこと

2009年10月18日

先日に引き続き、長ったらしいタイトルです。

とりあえず自社に入社してくれそうな学生のいる学校に
片っ端から訪問したら、次にしたらいいことです。


それは、ターゲットの幅を広げてみるべく考える、
というところでしょうか。


大前提として、採用活動にお金がかけられないわけですが、
ま、普通に考えると学生(それも大学生)の場合は、
採用広告費をかけずに、彼らにリーチするのはなかなか難しいです。

Consumer向けの(いわゆる一般人むけの)店舗や
商品を持っている企業であれば、そこで宣伝する、という方法も
ありますが、50人規模くらいの企業であれば、
それもなかなか難しいと思います。


そこでそれなりに手っ取り早いのが、
第2新卒も採用ターゲットに含める、という方法です。


大学卒業後3年以内で、職業経験は問いません、
弊社では「新卒」として採用します

なんていう風にターゲットを広げると、
それだけで食い付いてくる人達が結構います。


学校卒業後、半年ほど働いたけど、嫌になって辞めてしまって、
次の就職先をどうやって探そうかなあ、と思っていたら不況になって
仕方がないからとりあえずフリーターやってる、みたいな若者ですね。


そういう人も新卒として採用します、という条件は、
非常に魅力的なので、ある程度応募者を集められると思いますが、
肝心なのは、その情報をどこで広めるか、ということです。



ここでもまた、お金がかけられない、
という制約があることを考えると、そこはひとつ、

ハローワークに求人票

を出してみたらいいのではないかと思います。


ハローワークには失業者があふれていまして、
職員の方々は、常に就職先を拡大させることに必死です。

で、失業した経験のある人ならばご存知かと思いますが、
失業後、手当をもらおうと思ったら何ヶ月間かは通い続けなければなりません。


だからと言って、就職する気はないけど手当はとりあえずもらおう、
という姿勢の人ばかりがいるかというと、そんなこともなく、
それなりにやる気のある若者もいたりします。


だから、ちょっと広めのターゲット層で
新卒採用を考えることができるのであれば、
第2新卒層を狙ってハローワークに求人を出すなんていうのも
大いにありだと思うわけです。


結構いけるんじゃないかと思うんですけどね。


【関連記事】
【面接官の心得】中小企業の採用担当者が新卒採用業務で真っ先にやるべきこと

【面接官の心得】人材募集を動画でUPする

2009年10月10日
三連休ですね。
金木犀の咲く季節です。

今日は、ちょっとした小ネタ。

巷では、ネットのブログだとか動画だとか、なんとかかんとか、
色々とネット上での新しいコミュニケーションスタイルが
どんどん生まれていきます。

しかし、それと照らし合わせて考えてみると、
採用業務の応募から内定までの流れは、
まあ言ってみれば20世紀から全然変わらないな、と思うわけです。

内定式をWeb上でやったり、
採用担当者がブログを公開したり、っていうのは結構聞きますけどね。

なんか、新しさがないんだよなー、と思うわけです。



そんなことを考えたのも、この動画を見たのがきっかけ。




個人の方がUPされているようなので、
どういう意図で制作された動画なのかはわかりませんが、
募集要項を動画にするっていうのは、おもしろいなと。



ホリプロの場合は、タレントが在籍しているし、
さまぁ?ずでも出演させておけば、学生が食い付いてくるだろ、
という意図がなんだか見え隠れしていますが、
でもやっぱりおもしろい。


テキストだけの情報よりも、映像と音声があったほうが
色々と伝わりやすいのは当然なわけです。

自分がその雰囲気にマッチしているかどうか、
判断しやすいですからね。

募集している各職種について、
すべて動画で、各職場の一緒に働くメンバーが
こういう仕事をしてもらいます、
こういう人と仕事がしたいです、
給料とかは後ほど、みたいなことを語る動画があると
すごくいいんじゃないかなあ、と思うわけです。


自分が雰囲気に合っているかどうか、なじめそうかどうか、
判断しやすいですし、
応募までのハードルが下がるんではないかと思うわけですね。


いかがでしょう、世の採用担当者様。

そして、そういう動画を堂々とUPできるような
企業でありたいところです。


【関連記事】
【面接官の心得】シリーズ




【面接官の心得】優秀な上に性格のいい人材をベンチャーが採用するのは難しいと思うこと

2009年10月09日
なんだか釣りっぽいタイトルになってしまいました。

一応最初に断っておくと、
これは別にベンチャーをバカにした意見なわけでは全くなく、
まあむしろ私自身もベンチャー的な会社で働いているので
その自戒もこめて、の内容です。


今日の記事の内容の発想元はこちら↓↓
基本的に、中小企業やベンチャー企業には微妙な人材しか集まらないんだけどね


基本的にとても辛口だけど考えさせられ、
そして時々その真摯な姿勢に感動させられる、
超有名ブログの切込隊長BLOG(ブログ)です。


この話題を読んだときに、ふと思い出したのですが、
昔、こんな話を聞いたことがありました。


人材は4つにわかれる。

A、頭がよくて性格のいい人
B、頭はそんなによくないけど、性格のいい人
C、頭がよくて性格の悪い人
D、頭がそんなによくないし、性格の悪い人



まあDは論外とします。

Aのような人材は、一流企業に就職する。
非一流の企業は、Bの人材を採用するか、Cの人材を採用するかで、
その企業の個性が決まっていく、と。



非一流=ベンチャーだとすると、
まったくもってそうだな、と思うわけです。

やってる仕事の内容が三流だ、という意味ではなく、
世間的な評価が「一流ではない」という意味です。


頭もいいし性格もいい人なんて、どこからもひっぱりだこですから、
本人がよほど強くそういう志向を持っていない限りは、
なかなかベンチャー企業にはお鉢が回ってこないわけです。


だから、「いい人材が採用できない」なんていうのは
ベンチャー企業にとっては当たり前のことであって、
BかCの人材を、どういう風に仕立て上げていけるか、
ということこそ、重要なわけです。



「いい人が応募してこねーな」とボヤく前に、
自分の企業は、「いい人」が応募してきてくれるような企業なのか?
と振り返ってみようぜ、という話でした。


【関連記事】
【面接官の心得】「ベンチャー的採用基準」へのアンチテーゼ



【面接官の心得】大量の面接の前には肉を食べるべし

2009年09月24日
昨日の部分的に続き。


面接官時代、大量の面接の前には必ず肉を食べていました。
これはですね、ちゃんと根拠があるんです。


採用面接というのは、基本的に狩りです。
ハンティングなのです。


特に新卒面接なんかはそうですね。
たくさんの学生さんがいて、それこそ本当に玉石混合状態なわけです。


その中から、「こいつだ!!」という人を見つけていく訳です。

じっくり話す時間がとれるならまだしも、
2、3言葉を交わしただけ、質問への回答をチェックするだけ、
という短いコミュニケーションの中で、
一気に判断していかなくてはいけないこともあります。


グループ面接なんかもそうですね。
これは本当にもう、力を使い尽くしてヘトヘトになります。



そういう時に、事前に肉を食べて、
「明日は狩るぞー!!狩って狩って狩りまくるぞー!!」
と気分を盛り上げておくのです。


就職活動中の皆様、不愉快な気持ちになったらすみません。
単に気分の問題なんです、気分の。

大勢の人の中から、本当に自社に貢献してくれそうな人、
今はまだ自分でも気づいていないだろうけど将来の成長が予感できる人、
なんかを本気で見つけようとしたら、
「さ、面接しますよ。アピールしてくださいよ。」
という姿勢でいてはダメなのです。


群れの中に飛び込んでいく気合いがないとダメなのです。
目をギラギラさせて、ターゲットを探さないといけないのです。
飢えた獣の気分で挑まないといけないのです。


そのためには、前日に肉(それも牛肉)を食べておく必要があるのです。
ちょっとレアなやつね。



だからこそ、今流行りの草食系男子なんかには、
本物の採用担当者になるのは無理だと思ったりしています。
(あ、関係ないか。)


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