【これだけはやめておけ】前職の企業を批判する

2011年07月13日
今日は、転職組の方向けの「これを言うのだけは、やめとけ、まじで」という内容です。


それは、前職の企業を批判する 発言です。


これ、結構バランスが難しいんですよ。

転職をしようとするには、大なり小なりネガティブな理由があるものです。
なので、前職や現職の職場における自分にとっての問題点(例えば、スキルアップできないとか、残業が多すぎるとか)をあげて、それが解決できない理由を伝え、転職の理由とするケースは結構あると思います。


ある程度であれば、まあ許容範囲かな、と思うのですが、
たまに真っ向から前職を否定する人がいたりします。


「あの会社はおかしい。」
「こうするべきだと思うのに、それをやらない。上司が無能だった。」
「間違ってると思い、自分は何度もそれを提言したが、私の言っていることを理解できる人がいなかった。」


みたいなトーンです。



面接官は、その人がどういう状況で働いていたのかを客観的な事実として知ることはありません。
見てきたわけじゃなし。聞いてきたわけじゃなし。

だからこそ、面接の場で応募者の「主観的な」話を聞きながら、できるだけ「客観的に」判断したいと思っています。
応募者の方が言っている事実が、客観的な事実であると信頼するに足る証拠を常に求めているのです。



その状況において、前職の企業を批判するのは、ものすごく危険な行為です。

なぜなら、その企業が「本当に」ダメな企業なのか、ということについては面接官は判断がつかない一方で、「ダメな社員は会社を批判する」というのは、人事的には結構鉄則だったりするからです。


まあ、優秀な社員だって会社の批判くらいしますけどね。
でも初対面の相手やビジネスシーン、そして少なくとも転職の面接の場ではその話はしません。


前職がブラック企業として超有名な企業だったらアリなんですけどね。それも、「ああー、あそこね。大変らしいですよね、あそこ」くらいのレベルの超有名ブラック企業であれば。



しかし、そうではない状況で、面接の場で前職の企業に対する批判を繰り広げたとしても、面接官は「それ、アナタがイケてないだけなんじゃ・・・」と思うだけのです。



そんなわけで、面接の場で、前職の企業を批判するという行為は、自分の話の客観性を疑われるとともに、「そんなにイケてない会社で働いてたんですか」と捉えられて、自分の株を落とす以外に何のメリットもないので、やめといたほうがいいですよ、という話でした。




【関連記事】
これだけはやめておけシリーズ
【キャリア】ついつい辞めてしまうジョブホッパー
【キャリア】ネガティブじゃない退職理由があるだろうか(2/2)




スポンサーサイト



【これだけはやめておけ】徹夜で仕事していたことを自慢する

2009年07月14日
久しぶりの「これだけはやめておけシリーズ」です。

今日の内容は、多少評価の分かれるところかもしれませんが、
こんなことを考えていた面接官もいる、ということで
ご紹介してみることにします。

私が採用面接官をしていた企業は、
まだまだベンチャー色が色濃く残る新しい企業だったのですが、
そうすると、応募者の中にはこんな方がいました。

「前の会社、メチャメチャ忙しかったんス!」
「徹夜なんてしょっちゅうで、ひどいときは2徹ですよ!」
(と、嬉しそう)

あー、出たコレ。
徹夜アピールだよ。


徹夜するくらい仕事していた、ということがアピールになるのは、
うーん、20代前半までですね。ギリギリ25歳まで。

この発言が来ると、こう聞いていました。

「それは大変でしたねえ。」
「でも、それはなぜ、徹夜しなければならない状況だったのでしょうか?」
「その状況を改善するために、どのようなことをされていましたか?」


徹夜するほど必死に仕事をしていた、という熱意は買います。
でもですね、ちょっと考えてみてください。

徹夜したがる社員を、企業が喜ぶか?
ということです。

それも、AさんとBさんは同じような仕事をしているのに、
なぜかAさんはしょっちゅう徹夜をしていて、
Bさんはそんなことない、という状況だとします。


そこには、Aさんって、要領悪いだけなんじゃないの?
という疑惑がつきまとうのです。

普通、徹夜ってしたくないです。疲れるし。
それでもやっぱり、どうしようもない時というのも、
仕事をしていると発生します。

だから、そういうイザっていうときに徹夜してでも頑張れる、
というバイタリティと責任感は非常に重要です。
そのバイタリティは認めます。


でも、徹夜して仕事をするスタイルが定着しているとなると、
話はまた別です。

徹夜したくないな、と思うと、人は考えるものなんです。
どうやったら、もうちょっと効率的に仕事ができるだろうか?と。
そして、問題点を見つけて解決していくものなんです。


恒常的に徹夜仕事をしている人というのは、
そもそも、徹夜するということに対するストレスがない人か、
徹夜になってしまう要因を解決できない人
ということになります。


だからこそ、25歳超えて徹夜をアピールする人は、
自分の業務をハンドリングできない人、と捉えられてしまいがちなのです。


私の経験則では、徹夜アピールする人の中には、
仕事ができる人はほとんどいないです。

本当にできる人は、こっそり、徹夜してるもんです。

そしてそれは、決してアピールできるポイントではないことを
知っているものです。


【関連記事】
【これだけはやめておけ】シリーズ


【これだけはやめておけ】最後に、何か質問はありますか?

2009年05月15日
これだけはやめておけシリーズです。

面接の中で、一番インパクトの大きい質問は、なんだろうか?
と考えていたときに、思い出しました。

私は、面接の最後には必ず「最後に、何かご質問はありますか?」
と聞くことにしていましたが、
この質問はかなりインパクトが大きかったなあ、と。


1番ではないかもしれないけれど、
面接の中での重要質問5個の中には入るな。


ですけど、結構いるんですよね。
「いえ、特に質問はありません。」という方が。


この会社に入りたい、と思っていたら、聞きたいことがたくさんあると思うので、
ないはずないんじゃないかと思うんですよ。

だから、特にない、という方は、

・もう面接で疲れきっていて、早く解放されたい。
・質問は考えてなかったので、瞬時に頭が回らない。
・本当はそんなにこの会社に興味はない。

というような理由かなあ、と思っていました。


まあ、いずれにしても質問がない、というのはプラスには働きません。

これと、自分の経歴を覚えていないがWパンチだった場合、
それだけで不採用になってしまう可能性があります。


だって、ウチの会社に興味ないんでしょ?
まったくやる気ないじゃん。
と面接官は、思ってしまうわけです。



採用担当者として働いていた後期は、自分の質問の仕方がいけないのかな、
と思い、「特にありません」と言われた場合には、
「ほんとに?ほんとにない?大丈夫?」と言ってみていた。
(応募者にとっては、ウザかったと思われる。)


そして、無理やり搾り出してもらった
質問の内容にガックリしていたりした。


とりあえず何か聞いて欲しいけど、
質問の内容は何でもいいってわけじゃないんだなー。


(この話題、しばらく続く)



◆関連記事
【新卒・キャリア】面接官はどういう質問を望んでいるか
【新卒・キャリア】面接の最後にはコレを質問するといい
【新卒・キャリア】続:面接の最後にはコレを質問するといい


【これだけはやめておけ】自分の経歴を覚えていない

2009年03月02日

これだけはやめておけシリーズです。

中途採用の面接では、大抵、スタートはこんな感じです。

「ええっと、ではまず、
 今までのご経歴をざっとご説明頂けますか?」

まあ普通です。普通ですよね?



あ、アナタ、履歴書&職務経歴書は自分用の控えは持っていないんですね?

え、さらに、自分の経歴を覚えていなくて
面接官の持っている書類をそちらから覗きながら、説明するつもりですか?

え、マジで? (´Д`)



こう書くと、そんなバカなー、と思われるかもしれませんが、
結構いました、こういう応募者。


特に、初めての転職で、なんというか場慣れしていなくて、
履歴書もばっちり手書きな感じの方に多かったです。


別に実際、自分の経歴を覚えていないわけではなかろうと思いますが、
面接で緊張しているもんだから、色々とすっとんでいて、
何かを見ながらじゃないと話せない、という状況になるわけです。



だからさ、せめて、履歴書と職務経歴書は
自分の分もコピーをとってから
面接に挑むのがよろしいかと思います。




【これだけはやめておけ】情熱的すぎる応募スタイル

2009年01月27日
「これだけはやめておけ」シリーズです。


私が採用担当として働いていた企業は、
慢性的な人不足のため、一年中採用活動をしていました。

中途採用の担当だった私は、
色々な職種の募集記事を色々な媒体に載せていました。

そうすると、応募の常連とでもいうのでしょうか。
募集記事を出すたびに、応募してくる女性がいました。



しかも、自分の経験を無視した応募スタイルです。
つまり、秘書の募集にも応募してくるし、広報の募集にも応募してくるし、
職種がジャンルミックスでした。
そして、応募コメントには毎回熱いメッセージつき。



まあ、それこそ新卒とか第2新卒の人なんかだったらわかりますけどね。
「この会社に行きたい!」と思いこんじゃうのも。

でも確か、30歳を過ぎた女性だったと思います。
全く未経験の仕事をイチから始めるには理由がいる年齢ですし、
思い込みで特定の企業にあこがれる年齢でもないと思います。


「な、なんでこの人、こんなにウチの会社に執着してんだろ・・」と
しまいには、気持ち悪くなってきました。
(ちなみに、たいした会社ではありませんでした)



上司と相談して、その節操のない応募スタイルからして、
自分が何ができるかを客観的に理解しているとは言いがたい、と判断して、
その後は、自動的に不採用の扱いとすることにしました。


応募者ブラックリストに記載したわけです。


ストーカーと情熱的な片思いは紙一重な部分がありますが、
転職活動も同じくです。


気持ち悪がられない程度の情熱でお願いします。



<毎週水曜と金曜に恵比寿で説明会を開催中↓>


 | HOME | Next »