【キャリア】販売職から営業職へ転職したい

2011年09月16日
異職種への転職を希望する場合に重要なのは、

・やりたいんです
・やれると思うんです

という2点を、いかにして面接官に納得させるかです。


ポイントは「やれると思うんです」については、自分で言うのではなく、面接官にそう思わせることです。「ああ、この人ならやれそうだな」と思ってもらうということです。


どうすれば面接官がそう思うかというと、
・その人がその仕事(この場合営業職)をどういうものだと捉えているか
・その上で、どういう部分に共通項を見いだしているか
という点がポイントになります。


言い訳をしておくと、面接官や採用担当者も、全ての職種に対して詳しいわけではありません。
営業職がメインの企業であれば、販売職がどういうことをやっているのか、詳しくは知らない可能性もあります。

もしかすると面接官は、「営業はさ、売りに行くんだよ。販売職ってさ、人が買いに来てくれるんだろ?根本的に違うよ。」と思っているかもしれません。

ですので、販売職が営業職とどのような共通点があるのかを説明する必要があります。


営業職の仕事の範囲やスタイルは企業によって千差万別なので、一般的な話はしづらいですし、また私は販売職の業務についてはあまり詳しくないのですが、例えばこんな言い方ができるのではないかと思います。



私は販売の業務をやってきました。
希望している営業職との共通点は「徹底的に顧客の立場に立つ」ということだと思っています。
営業職とは違い販売職のテリトリーは店舗の中ですが、お客様が一歩店舗の中に足を踏み入れたら、いかにして購入までに至らせるか、ここが最も重要なポイントです。

お客様が何を望んで店舗にやってこられているのか、どういう風に商品を提案すれば受け入れてもらえるのか、それらを考え抜くことが販売職の仕事です。
提案の中には、もちろん接客も含まれますし、商品の陳列等、見せ方も含まれます。

前提としては、お客様が何を望まれているのか、そのニーズを予想し行動し、さらに分析して誤っていれば修正し、間違っていないが効果がイマイチであればさらに深堀し、お客様の意図をできる限り正確に把握していくことが重要です。

これらのサイクルについては、職種が販売職から営業職に変わったとしても、お客様に対峙するという職業柄、根本的には変わらないものだと思っています。



こんな感じでしょうか。

ちょっと曖昧であまり具体的なことが言えていませんが、つまりは「販売職と営業職は根本的には同じものであるはずだ」ということ、そして「その根本の部分に対して自分は経験をしてきたし努力もしてきた」ということを伝えたかったわけです。


どんな仕事も、探せば共通点は必ずあります。
どんな点を共通点だと思っているか、その共通点にたいして自分がどのように努力をしてきたか、を伝えられると、面接官もOKの判断をしやすいのです。



運良く入社したあとに、「え?この会社の営業職ってこんなことするの?まじで?」というギャップをできるだけ少なくするためにも、自分が営業の仕事をどういうものだと捉えているか、語ってみるのがいいと思います。




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【キャリア】通勤距離が近いと有利になるか

2011年09月06日
通勤距離が近いと有利になるか?

についてです。


まずは距離ではなくて通勤費、という意味ですと、
そこそこの景気の企業であれば、通勤費の金額についてはほとんど気にしません。
新幹線通勤で1ヶ月に10万円以上かかります、という場合ではない限り。


1ヶ月に2~3万円くらいあれば、ほとんど気にしないのではないでしょうか。
内規で「通勤交通費は上限○万円まで」と上限をもうけている企業はあるにはありますが、面接の過程で通勤費の金額を気にしているような企業は、相当景気が悪いと言えます。


ただし、距離、という意味だと、
・夜遅くなる可能性の高い職場の場合
・車両通勤の場合

には、遠いとちょっと不利になることがあります。


「近いと有利」なわけではなく「遠いと不利」です。
(言葉遊びのようですが、大事なニュアンス。)

クソ忙しいベンチャー系企業なんかだと、「家遠いね?」「うちに就職決まったら引っ越しする?」と確認したりします。

まあつまり、毎日毎日タクシーで帰られて高額の請求されても参るし、なんだったら深夜に呼び出しがかけられるくらいの距離に住んでいてくれるとありがたいなあ、という思惑があるわけです。


車両通勤の場合には、距離が長くなればなるほど通勤途中の事故率が高くなりますし、その分企業が負うリスクも大きくなります。



まとめると、近くて有利になることはないけど、遠くて不利になることは場合によってある という結論です。



企業の方針によりますが、片道2時間以上かかるようだと、内定後に転居を勧められる可能性もありますし、まあいかんせん、人間らしい生活をしようと思ったら、遠くても片道1時間半くらいが限界じゃないかなあ、と思われます。




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【キャリア】職業訓練校を卒業したら就職に有利になる?

2011年08月31日
今日は、

職業訓練校を卒業したら、就職に有利になるか?

についてです。


正直言って、全くと言っていいほど有利にはなりません

採用担当者をしていた頃、履歴書に「職業訓練○○○○科 修了」と書いてあっても、目が素通りするレベルでした。


というのも、キャリア採用の場合には基本的に経験が重視されるからです。
経験とはつまり、実務経験です。
さらに言えば、一から教えなくてもいい、ということです。


今が、すごく好景気の時期で、人手不足だったら話はまた別です。
その場合は、実務経験がなくても、「まあ教えればいいか」ということで、採用になる可能性もありますが、現在の状況を考えると非常にまれだと思われます。




「職業訓練校を卒業した」ということは、そのジャンルについて基礎的な知識は知っているということを示すだけで、仕事で必要な「応用力」を持っていることを示すものではありません。

単純にその分野について興味を持って勉強したんだな、ということは伝わってきますが、それと実際にやれるかどうかは全く別ものなのです。



ただ、もともとそのジャンルに興味があって、自分自身で勉強と知識を習得すべく努力をしていて、さらには前職でその業務についてちょっとかじったりしたことがあれば、少しは有利になるかもしれません。
少しは、ですけど。



まあいずれにせよ、知識やスキル習得系の分野の場合には、
もし仮に職業訓練校を卒業して幸運なことにその職種で仕事を見つけることができた場合には、
今後の職業人生を通じて、一生勉強していく必要があります。


これから先も学び続けていく気合いと覚悟さえあれば、
自分の新しい可能性への入口、という視点でみると十分に意味のあるものですが、
それをもってすぐに仕事が見つかるレベルのものではないわけです。





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【キャリア】自己都合退職と会社都合退職はどちらが有利?

2011年07月21日


こちらの記事は新ブログに引っ越し済みです。



【キャリア】自己都合退職と会社都合退職はどちらが有利?

【キャリア】転職回数は何回から「多い」のか

2011年07月20日
何回を越えると多いですか?というご質問を頂きました。


なかなか、回数で答えるのは難しいですねえ。

どれくらいの回数を多いとするかは、企業の体質や業界の慣習にもよるのですが、30代半ばまでの目安としては、

就職してから今までの働いてる年数/経験社数 が2年を下回ると、結構多いなあ、という印象を受けます。


例えば、22歳で就職した32歳の方で、経験社数が5社を越えていると、ちょっと面接官は警戒します。

7社越えてると、書類選考でNGになる確率がすごく高くなります。



あとは、経験社数そのものというより、転職のスパンですね。

例えば最初の会社だけ5年勤めて、あとは全部1年おきに転職してるとなると、「あー、一社目はそこそこ規模のある会社で、気長に鍛えてもらったけど、後の会社で使い物にならなかったんだな」と思われたりします。


一社目が、わりと規模のある企業だったりすると、ありがちなケースです。



基本的に、年齢を重ねていくほど、規模の大きな仕事を任される傾向にあるため、それに伴って成果をあげるのに必要な年数も長くなってきます。


なので、年を重ねるにつれて、転職のスパンが短くなっている方は、それ相応の説明が必要になります。


経験社数もスパンも、納得いく説明ができさえすれば問題ないわけなんですが。




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