【新卒】ゆとり世代は懐疑と贖罪と再建の狭間にいる

2012年07月02日

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【新卒】ゆとり世代は懐疑と贖罪と再建の狭間にいる






【新卒】内定はゴールではないことを肝に銘じよ

2012年02月10日
1ヶ月間更新しないと広告が表示されるようなので、新ブログへの誘導です。


【新卒】内定はゴールではないことを肝に銘じよ



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【新卒】手書きエントリーシートはところどころ大文字がよい

2011年12月05日
今日も引き続きエントリーシートの話題。

私自身は、何度か書いてますように「履歴書が手書き必須なんて、何時代の話?」というスタンスですが、学生の就職活動のエントリーシートについては、いまだに「手書きで記入の上、郵送」という提出方法の企業が多いようです。

ハハッと鼻で笑いつつ、先日人事時代の同僚と飲んだときにその話をしたのですが、彼に「今日日の学生は、PCくらい使えるでしょ、いまだに手書き郵送なんて手間がかかるだけじゃん。提出するほうもそうだけど、受け取った企業側もそれをまたわざわざデータ化するなんて、あほらしいよ。」と吹っかけてみたところ、こんな返答が返ってきました。


学生がPCを使えるとは言っても、それは「インターネットができる」程度のものがほとんどで、ビジネス文書が作成できるわけではない。じゃあ、ExcelやWordを勉強してもらえばいいのかもしれないが、そうなってくると、今度はその使い方を習得しようと必死になる学生たちも出てくる。企業側は、新卒採用では、あくまでスキルではなく人柄や行動の特性等で判断しようとしているのだから、それは方向性がずれている。では、中間をとって、インターネットができる程度のスキルがあれば問題ないように、Web上で入力するタイプのエントリーシートにすればいい、となるかもしれない。確かに、応募者数が多い企業はそうやって振るいにかけている。しかし、その方法では学生が個性を出せない。せいぜい100人程度の応募がある企業では、結局のところ、PCスキルに関係なく、誰でもできる方法で、かつ時間をかけてじっくりと書いた内容であればそれが伝わるような、手書きエントリーシートにするところが多い。


と一気に語られてしまいました。
ほんとにこんな感じで一気にまくしたてられました。
な、なるほど。有無を言わさず納得させられてしまいました。


でも、手書きだと読みづらいよね、という話をしたところ、彼は「そうでもない。」といっていました。


強調したいポイントを大文字で書いてあるエントリーシートなんかは、内容も整理されているし、結構読みやすいよ、とのことでした。



確かに、ところどころを大文字にする、という方法はこのブログでも採用していますが、強調したいポイントを示す場合に非常に有効です。


つまりこういうことです。

私は学生時代はアルバイトを必死にやっていました。アルバイト経験で学んだことはひたむきな努力と誠実さに勝るものはないということです。接客業でしたので、時には失敗してお客様に叱られることもあります。そんなときでも、こちらが一生懸命やっていることが伝わりさえすればそれほど話がこじれることはないのです。


と書いてある文章と、

私は学生時代はアルバイトを必死にやっていました。アルバイト経験で学んだことはひたむきな努力誠実さに勝るものはないということです。接客業でしたので、時には失敗してお客様に叱られることもあります。

そんなときでも、こちらが一生懸命やっていることが伝わりさえすればそれほど話がこじれることはないのです。



と書いてある文章とでは、どちらが伝わりやすいか、ということです。

これが手書きの場合には、その威力はかなり違うでしょうね。



しかしまあ、手書きでこれと同じことをやろうとすると、ぶっつけ本番で記入するのではなく、事前に下書きをした上で、どこを強調するかを決め、その上で清書する、ということになります。


手書きで、しかも見た目にもわかりやすいエントリーシートが評価される、ということはつまり、応募者側の意欲と準備の度合いがはかられている、ということなんだなあ、と実感しました。


あ、ここで言っているのは、あくまで文字を大きくして強調したり、下線を引いたりする、という手法のことであって、文字の隣に花とか動物とかのイラストを書くのは、個人的には勘弁してください、と思います。

ティーンの文通じゃないですからね。






【関連記事】
【新卒・キャリア】エントリーシートでは一から十まで書かずに結論と理由だけにしとけ
【キャリア】履歴書は手書きにするべきか?


【新卒】ゆとり世代って甘えてるよなあ、と思う事

2011年11月16日

【新卒】ゆとり世代って不運だよなあ、と思う事
 の続き。

前回の記事の「不運だなあ」という意見は、我ながら感心するくらい華麗に他人事のスタンスでしたが、今日はもう少し踏み込んだ内容です。

ちなみにですが、私は「ゆとり世代」を語れるほどその年代の方々を知りませんし、少なくとも私が知っている「ゆとり世代」は、未熟さはあれど、個性的で才能豊かな人達です。
なので、「世代」でくくることにはあまり大きな意味はないのですが、「最近の若い人たち」っていう括りも何ですし、ここは思いきって十把一絡げにして「ゆとり世代」と呼んでおきます。



ゆとり世代の人たちの特性として、最も特徴的なのは、その「堅実さ」だと思います。
ゆとり世代 = 堅実 という意味ではなく、堅実さ という特徴が少なくとも私の世代よりも際立っている、という意味です。

別に堅実ってことは悪いことではありません。
ですが、このブログで何度か書いているように、長所と短所は裏を返せば同じひとつの特性の現れに過ぎません。

堅実であるという特性は、安定感を必要とされる仕事においては大きな長所ですが、チャレンジ精神を必要とされる仕事においては、むしろ短所として挙げられるかもしれません。


ここでちょっと考えてみて頂きたいのですが、自称「ゆとり世代」で「就職がなかなか決まらない」という状況に置かれている場合、「自分の長所がわからない」とか「安定した事務職につきたい」とか思ってませんでしょうか。


そんな甘えたこと考えてたら、就職が決まるわけがないのです。

何ができるかわからない、できるかどうか自信もない、更に言えば致命的なことに、できるようになるという意気込みもない人を、毎月高い給料払って採用するか、っていう話です。するわけないです。


新卒なんですから、仕事に就いて最初は何もできないのは当たり前です。
今はできないことを、できるようになるために、努力をしたり周りの人に教えを乞うたり、そうやって仕事ってできるようになっていくものだと思うんです。


それなのに、「今できること」「できそうなこと」だけを前提にして、「できそうだから事務職につきたい」なんて、自分に課してるハードルが低すぎやしませんか。
その前提で、もし幸運にも「安定した事務職」に就いたとしても、仕事の95%は「できない」であろうことが保証できます。果たしてその仕事、本当にできるようになるんですか?その仕事をやりたい理由が特別にあるわけでもないのに?


以前、こちらの記事で「自分の長所が思いつかない」のは完璧主義で理想が高いからだ、という内容を書きましたが、あえて逆の事を言っておきたいと思います。


長所が見つからないのは、長所がないからです。
他の人と比べて、自分が何に優れているか、何に劣っているか、何が好きか、何が得意か、何ができないか、考えることを放棄してきたことの結果です。


自分で自分の長所がわからない、ということがわかっているのであれば、まずはそれを見つけることから始めるべきです。
何の価値もない商品を、店の棚からカゴに入れる人はいません。
何の価値も提供できないと言っている人を、採用する企業はありません。

自分に何の価値があるのか、それを考えることを放棄した人に、仕事が見つかるわけないんじゃないでしょうか。



でも、何の価値もない人なんて、まずいないと思うんです。
誰だって、何らかの長所があるし、何らかの短所があります。

自分の長所が何なのか、まずは胸を張って言えるようになって、その上で、その長所が活かせる仕事を望むなら、それなりに就職の道も開けてくるはずです。何かが好き、とか、何かをやりたい、というのも、特徴や志向性という意味では、大きくは長所に入れてもいいと思います。

もちろん、相手も納得できるような長所でなければなりませんし、それがあったとしてもなかなかに厳しい状況ではあるのは確かですが、自分のこともわからずにただやみくもに安定を求めるよりは、ずっと可能性の道が開けてくるはずだと思うのです。



ちょっと久しぶりに偉そうなこと書いちゃったんで恥ずかしいんですけど、でもそう思うんですよ。




【関連記事】

【新卒・キャリア】面接で聞かれる「長所と短所」 (3/3)

【新卒】自分の長所が思いつかない
【新卒】「学生がバカなことが就職難の原因」


【新卒】公務員試験の面接で「そつが無さすぎる」と言われる

2011年08月26日
今日はコメント欄で質問頂いた内容についてです。


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こんにちは。現在就活(公務員試験)で悩んでおりこのブログを見て何かアドバイスが頂ければと思いコメントしました。

私は自分で自己分析もきっちりしたと思っていますし、話し方もそこそこ上手な方だと思っています。しかし面接官の方には「受け答えにそつがなさ過ぎて君の本性がわからない」、「発言が優等生すぎる」等と言われることが多く面接がなかなか突破できません。
しかし私が面接で言っていることは嘘ではなく基本的には自分の考えですし(もちろん嘘をつくときもたまにありますが)、本性を隠そうという気はないのに上記のことを言われて戸惑っています。
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なんとなく文面からクールビューティーな女性をイメージしたのは私だけでしょうか。ご質問頂いた方、男性だったらすみません。

まずはじめにお伝えしておきますと、残念ながら私は公務員試験には詳しくありません。
公務員資格も持ってませんし、試験にチャレンジしたこともないですし、身近に公務員をしている人もいません。
ですので、おそらくこういうことなんだろうな、という想定での回答になってしまいます。



おそらくなのですが、書かれている文面の内容(自己分析はしっかりやった、話し方もそこそこ上手だと思っている)から察するご本人の人柄が、
いわゆる「公務員っぽくない」ことが主な原因なのではないかと思われます。


これは本当に印象論でしかないのですが、
このコメントを頂いた方は、おそらく優秀な方で、ご本人にもその自覚があるのだろうと思います。

それこそ、周囲の人から、「え?あなたなら、一般企業でも全然やっているんじゃないの?なんでわざわざ公務員?」と思われる程度に、優秀なのだろうと思います。



公務員試験、としか書かれていないので、国家公務員なのか地方公務員なのかで面接のテイストもまったく違うでしょうが、仮に地方公務員を目指されていると仮定してみます。


面接官は、この人のような「真面目で一本気で、優秀で、自分に自信のある方」が職場に入って来たときに、
「果たしてうまくやっていけるだろうか?」という点を最も気にしているはずです。


地方公務員の場合、一般企業のように採用した人が転職をしていく確率は非常に低いです。定年まで勤め上げる人も、一般企業に比較すると相当多いはずです。


また、激務なのか定時帰りできる仕事なのかは職場によるでしょうが、
その職場では、公務員特有の奉仕の心や、妙なことを言ってくる市民に対する失礼のない対応や、職場のドンのごとくのさばっているお局さんとうまくやっていく姿勢、なんかが求められるのだろうと想定されます。

そして勿論、そのいずれかがうまくいかなかったとしても、能動的に職場を変えることは難しい環境です。


こう考えると、面接の場で、人物評価を非常に重視しているであろうことは合点が行きます。
この場合の「人物評価」は、優秀かどうかの判定というよりも、周囲とうまくやっていけるかどうかの判定に重きがおかれており、それを理由に面接に受かりづらい状況になっているのではないでしょうか。





ただ、だからと言って「公務員に向いていない」かというと、それはちょっと違います。


不景気の影響で公務員志向が高まっているとは言え、公務員を目指す人たちには、共通の志向性があるように私は感じます。安定性や堅実さへの志向、と言えるかなと思います。


公務員を目指している、という時点で、「公務員っぽさ」のハードルはそもそもクリアしているわけです。


あとは、その表現方法の問題だと思います。

上昇志向はあるけど、でも安定志向であること、
そつのない優等生キャラだけど、でも実は争いごとは嫌いな癒しキャラだったりすること、など、人によるとは思いますが、

ご自身が公務員を目指している、その根本的な志向性をアピールすれば、面接官にも「ああ、なるほどね。そういうことを望んでいるのね。」としっくりくるのではないでしょうか。



よくできたお面をかぶりすぎていて、
それがために面接に受かりづらくなっているのだろうと思いますので、
そのお面をちょっぴりずらして、素顔をのぞかせてみるのがいいのではないでしょうか。




今日の記事は、なんだか「おそらく」「~と思います」「ではないでしょうか」が多くなってしまいましたが、公務員という未知の領域に関する話題なので、まあ大目に見てください。


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